多摩川サイクリングロードの車窓から

駿河湾一周をするいちと呼ぼう

久々に輪行で遠出をしたい。といっても北のほうはまだ寒いので南のほうに・・・伊豆がいいかな。
そう考えたまではよかったのですが、コースがなかなか決まりませんでした。

西伊豆縦断は・・・獲得標高2500mを越えるので時間がかかる。伊豆半島南端で日没とかシャレにならん
東伊豆方面は・・・河津桜が散ったばかりの時期に行くのは微妙な気分
西伊豆スカイラインは・・・標高1000m以上なので路面凍結が怖い

といった具合。
そうして地図を眺めていると、西伊豆の土肥と対岸の清水の間に駿河湾フェリーという航路があるのに気づきました。これを組み合わせて、駿河湾北側を周回するコースが作れないだろうか?





 スタート地点の沼津駅からちょっと南、海岸線に出るとそこは千本松原。それに沿って遊歩道が整備されており、自転車も通行できます。歩行者もいるのでスピード出し放題とは行きませんが、広さもそこそこある快走路です。富士山が厚い雲に覆われて見えないのが残念ですが。



 千本松原を過ぎてからは国道1号を走ることになりますが、富士の辺りから先はバイパスだらけで自転車通行禁止区間が多くなります。東京⇔大阪キャノンボール研究に静岡県のバイパスの抜け方が詳しく書いてあり、ルート設定の参考にさせてもらいました。写真は由比の辺り、東名高速と国道1号富士由比バイパスの間にある自転車道路。ここには東海道本線も走っており、まさに交通の動脈です。



 清水に到着したのは11時過ぎ。ちょっと早いけど昼飯にしましょう、ということで河岸の市にやって来ました。漁港に良くある観光客向け施設ですが、既に駐車場は満杯。繁盛してるようです。



 その中にあったみやもとにて、頼んだのは本マグロ丼。なんでも清水エスパルスが勝った時の限定メニューだそうで・・・それはともかく、なるほど味のほうは文句なし。
 なお俺は待たずに店に入れたのですが、段々客が増えてきて食い終わるころには短いながら行列が出来ていました。



 まぐろ丼を食い終わったのは12時前だったのですが、フェリーは13:20発。少し時間があるので三保松原に足を伸ばして来ました。富士見スポットとして有名なところですが、今日は全く顔を出してくれません。この正面にドーンと富士山が見えてくれると、さぞかし雄大なのでしょうけど。



 駿河湾フェリーは東京湾フェリーと比べると小ぶりな船で、中の売店や施設もそれなりでした。1日に4往復しかないので、ライドに組み込む際は慎重する必要がありそうです。



 船に乗る機会があまり無いからでしょうか、動き出すと妙にテンションがあがって広くもない船内をうろうろして写真を撮ってしまいました。今日は中国人団体客がいたのでそこそこ混んでいましたが、自転車は俺1人だけ。ついでにバイクも1台だけでした。伊豆の土肥に到着するのが14:25とやや遅めだからでしょうか。



 船に揺られて約一時間、伊豆半島が近づいて来ました。伊豆半島に平らな道は無いと言いますが、こうしてみると本当に平地が見当たりません。山と山の間に山があるって感じですね。山しか無いじゃないか。



 土肥の港から北に向け最初の山を登り、振り返ると乗ってきた船がちょうど清水に向けて出港するところでした。


 さて。伊豆半島に平らな道は無いと先ほど書いたとおり、ここから先は坂だらけ。とはいっても海沿いの道ですから標高はたいしたことありません。その代わりに数が多く、ここ土肥から大瀬崎まで28km程しかありませんが、その間に標高差150m程の小型峠が4つ出てきます。湘南国際村が4つあるようなもの、といえば神奈川人的にはわかりやすいでしょうか。








 しかし海沿いの崖に道があるので、視界が開ける所では岩と海が織り成す景観が拝めます。それに、この道にはそこかしこに展望台があり、合法的に脚を着けるのがポイント高い。この写真はあくまで景色が良かったから撮ったのです。疲れたとか辛いとか足が痛いとか休みたいとか、そんな理由ではないのです。断じて。



 伊豆半島西岸は夕日の名所。今日はやや雲がありましたが、そのおかげでちょっと神々しい雰囲気になっていました。



 今日のコースの感想は?と問われると「普通」という回答になります。千本松原は練習場所としてはいいけど観光的にはイマイチ。西伊豆の景観は良かったけど、沼津まで片道2時間半+フェリー1時間という時間をかける価値があったか?というとそれほどではなかったような。やはり伊豆に行くなら交通の便が良い東伊豆、もしくは絶景を求めて西伊豆スカイラインに行きたいところ。もう少し暖かくなったら行って見ることにしましょうか。

 ところでこの駿河湾一周コースを走ったというブログ等はちらほら見つかるのですが、これを「するいち」と呼んでいる方はおられないようですね。今後もしこのネーミングが普及したら、名付け親は俺!ということで。



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