昨日は距離は130km・獲得標高800mとそれなりにハードなコースでしたが、なるべくペースを上げず足を温存する走り方をしていました。暑かったしね その甲斐あって脚の状態は悪くありません。
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案内標識に稚内の文字。いよいよ最北端に行く実感がわいてきます。
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留萌の町を出ると、すぐに海沿いルートに突入。昨日と異なり、今日のルートにはトンネルはありません。北に行けば行くほど平坦になっていくルートです。
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苫前、羽幌、初山別、遠別・・・オロロンライン沿いにポツポツと町はありますが、その規模は知れたもの。はっきり言ってしまえばド田舎です。
しかしこんな海沿いをかつては羽幌線と言う鉄道が走っていました。しかし留萌から幌延に向かうこの路線は1987年に廃線となっています。この人口希薄っぷりを見ればさもありなん、といったところでしょうか。
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30年以上前とは言え、ちょっと探してみると羽幌線の痕跡が見つかります。この地形はどう見ても線路が走っていたところですし、
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こういう橋の遺構が残ってたりしますので、鉄な人や廃墟マニアも楽しめそうです。
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平坦な地形が続く中、初山別から遠別の間は多少のアップダウンがあります。とはいえ高低差はせいぜい30~40mといったところ。
これくらいの高さなら登るに苦労はしませんし、見通しが良くなるのでむしろ歓迎です。
さてオロロンラインのラスト70km、天塩から稚内までの間には本当に何もないので、まかり間違えばマジで行き倒れます。天塩には道の駅とセイコーマートがあるので、ここできっちり補給してから行くべきでしょう。
なお自販機は稚咲内神社前、こうほねの家、抜海の3か所にありますが、いずれもゴミ箱が無いので使いにくいです。
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手塩の町を出て数km、天塩川を渡る橋の上からオトンルイ風力発電所が見えてきました。
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ここからはひたすら平坦・直線が続きます。
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目に入るのは空と海と草原、ただそれだけ。道の先が霞んで見えないってのは日本では珍しい光景ではないでしょうか。
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段々と利尻が見えてきましたが、湿気の多い夏の空気ではボヤけて良く見えません。
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この区間も平坦ばかりではなく、ここは唯一のアップダウン区間。
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手塩から60km走ったところで、この分岐が現れます。直進して坂を登れば稚内の市街地ですが、ここは左折してノシャップ岬を目指すとしましょう。
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ノシャップ岬には着いたのは日が傾き始めたころでした。写真が思いっきり逆光なのは気にしないように。
手塩から稚内までは190km。長い上に向かい風気味だったのですが、信号がほとんどなく道路の状態も悪くないため想定以上に快適に走ることができました。
景色の面でも、昨日の札幌~留萌間もよかったのですが、より北海道らしいダイナミックな光景と言う点で今日のルートに軍配が上がります。
関東から行くのは金銭的にも時間的にもハードルが高いですが、それだけに思い切って来て良かった。そう思える旅でした。
・・・と、まとめているものの、今日は稚内に泊まるので明日もあるんですよねぇ。
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