多摩川サイクリングロードの車窓から

超軽量型クライマーの走り方

 ヒルクライムは自分自身を持ち上げる作業。ゆえに体重の軽い人が圧倒的に有利で、クライマーと呼ばれる人は軽さとパワーを兼ね備えています。
 かくいう俺も成人男性としては相当に軽い部類で、貧脚のくせに人並に登れているのはそのおかげです。
 そんな体型なので自分自身より軽い人と走ったことがほとんどないのですが、今日はぶっちぎりで軽量なクライマーと走ってきました。

 その軽量クライマーとは、先日の富士山一周で一緒に走ったチビベルデ師匠。御年9歳、体重33kg!パワーは110W位とのことで、パワーウェイトレシオは3.3w/kgってとこですか。小学三年でその数字はおかしいでしょ。
 その彼がヤビツTTをやるというので、父親のニャロメさんとアシストをすることになりました。

 今日のTTは名古木交差点からではなく、旧デイリーヤマザキから。目標タイムは45分とのことなので、ざっと計算して蓑毛まで12分・菜の花台まで30分が目安になりそう。蓑毛の激坂は9km/h位の巡行でちょうど良さそうです。
 師匠の最大の武器は軽さなので、それが生きない平坦・緩斜面では苦しいはず。斜度に応じて緩急をつけて先導する必要があるでしょう。



 名古木セブンで待ち合わせ、デイリーヤマザキからTTスタート。ヤビツの序盤は斜度の変化が激しいのでスピードコントロールが難しく、師匠を引き離してしまうシーンが何度もありました。


 蓑毛の坂は10%前後の斜度が続く激坂ゾーンです。後ろの様子をうかがいながら登り始めましたが、想定以上の10㎞/hペースで入っていきました。こりゃちょっと速すぎるかなとペースを落としてみると、何をヌルいペースで登っているんだと言わんばかりに並んできます。
 よっしゃそれだけやる気あるならガンガン行ったろうかい!
 それからも熊鈴の音とバックミラーを頼りに速度を調整していましたが、10km/hからペースは落ちずにバス停まで登り切ってしまいました。
 蓑毛バス停の通過タイムは11分、このペースだと45分どころか42~43分のペースです。はて師匠が予想より強くなっているのか、それとも単なるオーバーペースなのか?



 ヤビツの中盤は緩斜面が多い区間。師匠にとっては苦手なゾーンで、逆にこっちは楽ができます。気を付けているつもりでも、斜度が変わる瞬間の速度変化がうまくいかずに引き離してしまうことがしばしば。緩斜面こそ風よけにならないとアシストの意味がないので、ここはアシストとして要改善ですね。
 ピース出してる間に離しちゃってるし。



 菜の花台の通過タイムは28分、もう完全に42分台ペースになってきました。しかしさすがに疲れが見え始め口数が減ってきており、そんな師匠に親父から檄が飛びます。

ほらちゃんと後ろについて!セップ・クスにアシストされるログリッチのつもりで!

どうせならファンアールトのほうがいいんだけど

(まだ余裕あるな)俺スプリント力無いからファンアールトっぽくないよ。お父さんはTT強いからデュムランじゃない?

デュムランだったらその辺でトイレ行かなきゃ



 峠まであと300mくらいの辺りで再び親父の激が飛び、師匠がスパートを開始。これが思ったより鋭く、まだまだ余力があった模様。
 タイムは42分15秒くらいで、想定より大幅に上回るタイムでした。
 平均パワーは124Wだったそうで、PWRは3.75W/kg・・・って俺より上やんけ!

 というかデイリーからの俺のベストタイムは37分ちょっとなので、もうマージンが5分しかありません。小学生の成長力を考えると、冗談でもなんでもなく1年以内に抜かれてしまいそうです。

 抜かれてしまうことは仕方ないとして、せめて10歳になってからにしてほしいものです。年齢一桁に負けるのはさすがに、ちょっと、ねぇ。

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