肺炎マイコプラズマの感染で起きる病気です。
肺炎マイコプラズマはよく細菌とウイルスの中間のような菌と言われます。
それは、大きさは直径125~153nm 程度でウイルス程度の小さな病原体で、細菌の特徴である細胞壁を持っていません。
しかし、ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖しないのに比べ、この菌は細菌のように、自己で増殖し、一部の抗生物質が有効なことから、細菌に分類されています。
4年(3‐5年)周期の流行(オリンピックの年)が特徴的といわれていましたが、近年、4年周期の流行という特徴は崩れてきているようです。
また季節的には初秋から冬に多く見られる傾向がありましたが、最近は季節感が無くなってきているためか春から夏にかけてもみられるようになっています。
普通の風邪と同じように飛沫感染します。そのため学校、幼稚園、保育所、家庭などの比較的閉鎖的な環境で、地域的に流行します。
年齢は、幼児から学童、とくに5~12歳に多くみられます。4歳以下の乳幼児にも感染はみられますが、多くは不顕性感染または軽症です。潜伏期は2~3週間です。
咳は必発の症状で、乾性~湿性の咳が頑固にしかも長期にわたって続き、発作性のように夜間や早朝に強くなる特徴があります。発熱、痰(たん)、のどの痛 み、鼻症状、胸痛、頭痛などもみられますが、肺炎にしては元気で一般状態も悪くなく、そのため診断が遅れることがあります。
治療には細菌の細胞壁を障害して菌を殺す作用を持つβーラクタム系の抗生物質(ペニシリン系、セフェム系 など)は無効で、蛋白合成阻害剤のマクロライド系抗生剤 やテトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗生物質等を使いますが、大切なことは自己の免疫力です。
免疫力が強い人は、単なる風邪の軽いものとして自然に治ります。
免疫力を落としている人が、肺炎を起こす可能性があるということです。
今こそ活性酸素対策を十分に行い、免疫力を高める努力をしましょう。
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