玄海の語り部

「健康」を当たり前と思っている人。
それを失ったときに判る「健康」のありがたさ!
川俣保美がそれを熱く語ります。

PET検査について

2012年06月22日 11時08分26秒 | 病気関係

PETはポジトロン・エミッション・トモグラフィの頭文字で「陽電子放射断層撮影装置」と訳されます。

がん細胞は正常な細胞と比較して3~8倍ブドウ糖を消費します。

ブドウ糖に放射性同位元素をラベルした「FDG」と呼ばれる薬剤を体内に注入し、ブドウ糖の消費状態から、小さなガンを発見します。

こうしてみると、時間も1~2時間ですむので患者への負担が少ない検査だといえます。

 

しかし気を付けねばならない事があります。

PETは脳、腎臓、膀胱のがん検査には向きません。

脳は代謝が活発なため、普段から多くのブドウ糖消費しているためその差が分かりません。

腎臓、膀胱は静脈注射されたブドウ糖が集まるため判断ができません。

全てのガンの検診になる事はありません。

 

それから、国立がんセンターが2006年に調査した調査によると、PETは85%のガンを見のがしていたそうです。

2004年2月から1年間に約300人がPETを受けましたが、ガンが見つかったのは150人

その150人のうちPETによるガンの発見率は15%の23人で残りの85%は他の検査、超音波、CT、内視鏡などで見つかっています。

 

PETによる15%の発見率に一般の人は驚くかもしれませんが、医学的にはそれほど驚く数字ではないそうです。

もともとPETはがんの治療効果をチェックしたり、がんの再発を調べる時に使われる検査なのです。

そのためアメリカやヨーロッパではがん検診にPETを使うという考えがありません。

 

PETを受ける受けないは個人の自由ですが、以上の事を理解して過度の期待は持たないように話しました。

それから私はPETを受ける気はありませんと話しました。

 

 

 

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