2010年、尖閣列島の問題から、中国当局はレアアース対日輸出を止めた。
中国は経済カードを切り、日本に譲歩を迫った。
日本は譲歩せざる状況に追い込まれ、日本国民全体が非常に悔しい思いをしたことは記憶に新しい。
現在の日中関係は相互依存の状況にあり、経済カードは本来禁じ手のはずだが、中国政府はそれを実行した。
現在、どのような状況に変化したか。
日本企業はレアアースの代替品の開発を進め、需要が急減した。
中国のレアアース最大手、内蒙古包鋼稀土は10月24日までに一部工場の稼働を停止し、1ヶ月間停止する。
中国のレアアース関連企業は約300社にのぼるといわれているが、加工企業の約25%が操業を停止し、操業中の企業でも稼働率は3~4割に低迷している。
洪西省の企業幹部は「日本からの引き合いの激減と世界経済の低迷で需要が減り、経営破綻した企業も出ている」と話す。
価格も直近の価格はピーク時の約3割に急落。
包鋼稀土の7~9月期の純利益は前年同期比9割減となっている。
今後は日本企業が調達先を広げている関係の影響も大きくなり、ますます中国レアアース関連企業が低迷しそうな情勢です。
道義的、商売道徳上やってはならない事をやった事は、結局自分に対して大きな負の遺産として帰ってくるということです。
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