玄海の語り部

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川俣保美がそれを熱く語ります。

原子力発電所の是非について

2011年04月02日 09時49分54秒 | ニュース・社会
今朝のテレビで今後の原子力発電の是非について討論があっていました。皆様はどう考えるのでしょうか?
環境に優しい原子力発電! 地球温暖化の原因、CO2を排出しない、地球にやさしい、将来の子供たちのために、原子力発電を!!
原子力発電は本当に環境に優しい発電なのでしょうか?

先日のブログで原発が海を温めている問題を紹介しました。
今日はCO2排出の問題についてトータルの話をします。すなわち原発自体はCO2を排出しないとして、原料を採掘する場所では? 強大な原発を作るための重機等の石油は?またあれだけ多くの鉄やコンクリートを使用しているが、それを作るためには?使用済み核燃料を処分するためには?
それらをトータルに考えて、CO2問題は比較検討すべきではないでしょうか。

まず原料のウラン採掘から
ウランの含まれている鉱石を探し、鉱石露天掘り、坑内堀、インシチュー・リーチ法等の方法で採掘します。
採掘された鉱石は精錬工場へ運ばれ、細かく砕かれて水で洗われます。そのあと濃硫酸、アンモニア等の薬品を使用して、段階的にウランを精製してゆきます。精錬されたウランはイエローケーキと呼ばれます。
その後濃縮工場に運ばれます。
天然のウラン鉱石には、核分裂を起こさないウラン238が99.3%、核分裂を起こしてエネルギーを出すウラン235は0.7%しか含まれていません。
そのため、ウラン235を約3%の燃料ペレットにするためには、濃縮が必要になります。
これまでに莫大なエネルギーを消費します。

また普通の大きさの原発(100万kW時)を1年間運転するのにはウラン燃料30トンが必要ですが、30トンの燃料を作るために、ウラン残土が約240万トン、鉱滓(低レベル放射性廃棄物)13万トンが生み出されます。
国連科学委員会の報告によると、世界では現在14カ国がウランの採掘を行っており、これまでに100万トン以上のウランが採掘され、そして残土は16億8000万トン以上にのぼるといわれています。ウラン238の半減期は45億年といわれ、想像することもできないような量の残土を処理するためにはまた莫大なエネルギーと費用がかかります。(処理コストがかかりすぎて残土を野積みしてそのまま放置しているところも多いそうです)
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1 コメント

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Unknown (アラカンバアバ)
2011-04-03 12:19:16
電気の有り難さを知ってはいても、
それがどう成り立っているものだったのか?
全くの不勉強だったと反省しています。
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