玄海の語り部

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川俣保美がそれを熱く語ります。

シェールガス革命

2013年03月03日 10時38分19秒 | ニュース・社会

世界のエネルギーのありかたが、大きく変わりつつある。それはアメリカで起きた「シェールガス革命」といわれるものである。

天然ガスは化石燃料のなかでは、同じ発熱量に対する二酸化炭素の排出量が少ないため(石炭100:石油80:天然ガス55と環境にやさしい。

在来型天然ガス以外に、非在来型天然ガスといわれるタイトガス・コールベッドメタン・シェールガスという三つのガスの採掘が開発され、その期待される資源量は膨大なものといわれている。

中でもシェールガスが注目を集めている。

隙間の多い岩石の中の貯留層に集積され取り出し易い「在来型」に比べ、「非在来型」は、ガスの流れやすさが劣る(浸透性がかなり低い)岩石に残留または吸着した状態のため、地下に穴を開けた状態で自然に地上に噴き出てくる「在来型」と違って、地下から取り出しにくかった。しかし現在開発の主要技術(水平坑井、水圧破砕ほか)が進歩し、採算ペースに乗るようになったのです。

2008年米国の天然ガス日産量562億立方フィート/日(年間20.56兆立方フィート)の50%が非在来型天然ガスだったことは世界中のエネルギー関係者に衝撃を与えました。

米国では、「シェールガス」の供給量と埋蔵量の伸びが大きいため、世界の天然ガス市場の4分の1を占める「米国内のガス需給見通し」が近年一変したのです。

 

米国エネルギー情報局EIAは今年4月にシェールガスの「リスクを含む原始埋蔵量」と「技術的回収可能資源量」を各々25,300兆立方フィート、6,622兆立方フィートと推定しました。世界の在来型天然ガスの残存確認可採埋蔵量約6,600兆立方フィート(2009年末)、年間の天然ガス消費量106兆立方フィート(2008年)と比べても膨大なことが判ります。

世界の天然ガスの可採年数は少なくとも160年を超えるのは確実になったと言えるでしょう。

 

「シェールガス」カナダ・欧州・中国ほかへの米国発の開発技術やノウハウの伝播が注目されるところです。

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