玄海の語り部

「健康」を当たり前と思っている人。
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川俣保美がそれを熱く語ります。

北極海が温暖化を加速させている!

2011年12月09日 11時13分35秒 | ニュース・社会

氷は太陽光をよく反射するが、青い海は太陽の熱を吸収する。 

北極海の海氷が減少すると、地球の温暖化が進む。 

 

現在、北極海の海氷が減り続け、1997年までは夏でも太平洋側の北極海では70~80%が氷に覆われていたものが、98年以降は20~30%に激減している。 

 

今年は、78年に北極海の海氷の衛星観測が始まって以来2番目に海氷面積が小さくなった。過去の観測史上最小は2007年9月24日。 

しかし、今年の氷は薄い氷(新しい氷)の面積が多く、氷の量は今年が最も少ないという。

 

北極海で劇的に海氷が減ったのは98年。東太平洋熱帯域の海水温か高くなる97年の工ルニーニョ現象で、太平洋の暖かい海流がベーリング海峡から北極海に流れ込み、海水下50㍍の水温が1度程度上がった。

これは海氷の真上の大気が10度も上昇する熱量に相当するという。

 

98年の夏に太平洋側の北極海で海氷が激減したことで、沿岸部まで張っていた海氷が解けて海氷の動きを止めるブレーキが利かなくなり、べーリング海峡から太平洋の暖かい海水をどんどん北極海に引き込む。

 

そのため海水下の水温が97年以前より2度も上昇。冬に海氷ができにくくなった。

 

気圧配置も東高西低になって南風が吹くようになり、海氷の減少に拍車をかける。

 

暖かい海水の北極海への流入が海氷の減少を招き、北極海は太陽光をよく反射する水の世界から、太陽の熱を吸収する青い海へと変貌し、温暖化の加速器として働くようになった。

 

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は北極は21世紀末に6~6.5度上がると予測しているが、北極の海の温暖化は予測を上回る速度で進んでいる。

 

 

 

 

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