どうして人工衛星やスペースシャトルは地球に落ちずにまわり続けているのでしょうか?
宇宙を飛んでいるから重力がないというのは間違いです。地球の直径は約1万2千㎞。一方、スペースシャトルが飛んでいるのは、たった地上400㎞。この距離ではいつも地球の引力を受けています。実はスペースシャトルも人工衛星も地上に落ち続けているのです。ですから、いつか地面に衝突するはずです。
しかし、スペースシャトルや人工衛星は時速2万7千㎞ものスピードで横に飛んでいるので、地球の丸い地面は逃げてしまい、結局「落ちながら」地球の周りをまわり続けることになります。
同じように、月は地球に向けて落ち続けているし、地球や火星は太陽に向けて落ち続けています。スカイダイビングをしている人は、落ちながらも一見フワフワ浮いているように見えます。地上に向けて自由落下する物は「無重力状態」になるからです。テレビで見るとシャトルの乗組員がフワフワ浮いているのも、これと同じことです。