KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

2100年太陽系の旅 その3

2000-03-01 00:00:00 | 星空の案内

◆未来の人類は人口の増えすぎた地球を離れ、太陽系のあちこちに宇宙都市(スペースコロニー)を作っているでしょう。ラグランジュポイント(宇宙空間の重力安定点)は宇宙ステーションや宇宙都市の建設地としても最適です。さらに、時間はかかりますがトータルリコールのように火星そのものをコロニーにしてしまうこともできます。お金さえかければ現在の技術を使って火星環境を改造し、テラフォーミング(地球化)することができるそうです。そうなれば、私たちは宇宙服なしで地球と同じような生活ができます。

◆火星には四季の変化があり1日は約24時間。地球の約3分の1の重力、地球に似た山や谷、生活に欠かせない酸素や氷、適度な気温、さらに鉱物資源も豊富です。NASAは2003年に火星の空にプロペラ飛行機を飛ばして地表を詳しく観察します。まずは地球に似たこの星がコロニーの有力候補でしょう。その他にも、木星の衛星エウロパは北極海の氷原に似ているし、土星の衛星タイタンは原始地球そっくりです。これらの星を改造すれば太陽系のあちこちで人類が生活できるようになります。そのうち「あなたの故郷はどの星ですか」なんて会話をする時代がやってきそうです。

◆2001年宇宙の旅の宇宙ステーションや惑星ロケット、ガンダムのスペースコロニーなどは100年後には現実のものとなるでしょう。現在、地上400㎞で建設が進んでいる国際宇宙ステーション(ISS)には、今後100個以上のモジュールが打ち上げられます。2004年に全長110mの巨大なISSが完成すれば、日本人飛行士などがここで生活することになります。そして、次はこのISSが宇宙ロケットの建設基地になり、火星への有人飛行が始まります。国際宇宙ステーション計画は私たち人類が他の惑星に進出するための大きな一歩となるでしょう。

◆現在は宇宙飛行士には特別な条件が必要ですが、あらゆる人が宇宙を旅行できる時代がもうすぐやってきます。やがて宇宙は私たちにとって特別な場所ではなくなるでしょう。本格的なスペースツアーとしては、日本ロケット協会と川崎重工が世界で唯一の観光用宇宙船を計画していますが、これは1人200万円程度の費用で地球を2周するものです。


最新の画像もっと見る