さてさて、再デビューなりました太極拳ですが、これがなかなかブログのネタになりにくい。何しろ始めたての私より、読者の皆さんの方がよほど長くやってらっしゃる。実践では全然お話になりませんから、あまり興味のなさそうなお話をさせてください。いや、本当に興味のない方は、読み流してくだされば結構。
現在いわゆる「太極拳」といわれている物は「制定太極拳」といいまして、数ある太極拳の内の一つでしかないのです。他にも太極拳を呼ばれる物はたくさんあり、それをちょっとご紹介させてください。
制定太極拳にもいくつかの種類があります。動作の種類で分けられていて、最も種類が少ない「八式太極拳(初級太極拳)」から、「二十四式太極拳(簡化太極拳)」、「四十二式太極拳」、「四十八式太極拳」、「八十八式太極拳」迄あります。
制定太極拳の元になった物が「楊式太極拳」です。楊澄甫という人が祖父から学んだ武術を元に動作を柔らかくして作り出したものです。武術でありながら、攻撃のための激しい動作がないのが特徴といえるでしょう。
澄甫の祖父、楊露禅の学んだ物が「陳式太極拳」です。これは「すべての太極拳の元祖」とも言えるものです。河南省温県陳家溝に伝わる武術で、露禅の前は「陳一族の秘伝武術」として門外不出でした。露禅は陳家溝に下働きとして入り、一日の働きを終えた後に陳一族の練習を盗み見て学んだといわれています。
一般の武術のように「しっかり受け止めない」で、円の動きで力を受け流す「化勁」に優れるのが特徴です。この化勁には「掤(手で攻撃を上下左右にそらす)・扌履(手でつかんで引く)・擠(こちらの手にもう片方の手を添える)・按(手のひらで押す)・采(手でつかみ取る)・扌列(手でひっくり返して力を遮る)・肘(肘を使う)・靠(肩や背、腰などで体当たりをする)」の八種類があります。
また、陳式太極拳には古伝の風格を残す「老架式(一百零八套頭勢)」、動作がコンパクトにまとまった「小架式」などがあります。
露禅の子、楊班侯に学んだ呉全佑とその子鑑泉によって作られたのが「呉式太極拳」。初期の楊式の風格を伝えるといわれています。
楊露禅の支援者だった、武禹襄が作ったのが「武式太極拳」。著名な伝人郝為真の名を取って「郝式太極拳」ともいわれます。郝為真が「太極拳」という名を定めたともいわれています。
孫禄堂が「形意拳」と「八卦掌」の要素を取り入れたのが「孫式太極拳」です。ちなみにこの形意拳と八卦掌は、太極拳と並んで「内家三拳」と呼ばれ、健康増進に効果が高い武術として有名です。
陳家溝のそばの趙堡鎮に伝わったのが「和式太極拳」。陳家溝の陳清萍に学んだ、和兆元が創始しました。
同じ陳清萍に学んだ李景炎が創始したのが「忽雷架」。その名の通り、凶猛な打撃力を発する「発勁」動作が含まれるのが特徴です。
興味のない方には「なんじゃこりゃ」な内容ですが、ご容赦ください・・・。また折を見て、太極拳について書かせてください。
現在いわゆる「太極拳」といわれている物は「制定太極拳」といいまして、数ある太極拳の内の一つでしかないのです。他にも太極拳を呼ばれる物はたくさんあり、それをちょっとご紹介させてください。
制定太極拳にもいくつかの種類があります。動作の種類で分けられていて、最も種類が少ない「八式太極拳(初級太極拳)」から、「二十四式太極拳(簡化太極拳)」、「四十二式太極拳」、「四十八式太極拳」、「八十八式太極拳」迄あります。
制定太極拳の元になった物が「楊式太極拳」です。楊澄甫という人が祖父から学んだ武術を元に動作を柔らかくして作り出したものです。武術でありながら、攻撃のための激しい動作がないのが特徴といえるでしょう。
澄甫の祖父、楊露禅の学んだ物が「陳式太極拳」です。これは「すべての太極拳の元祖」とも言えるものです。河南省温県陳家溝に伝わる武術で、露禅の前は「陳一族の秘伝武術」として門外不出でした。露禅は陳家溝に下働きとして入り、一日の働きを終えた後に陳一族の練習を盗み見て学んだといわれています。
一般の武術のように「しっかり受け止めない」で、円の動きで力を受け流す「化勁」に優れるのが特徴です。この化勁には「掤(手で攻撃を上下左右にそらす)・扌履(手でつかんで引く)・擠(こちらの手にもう片方の手を添える)・按(手のひらで押す)・采(手でつかみ取る)・扌列(手でひっくり返して力を遮る)・肘(肘を使う)・靠(肩や背、腰などで体当たりをする)」の八種類があります。
また、陳式太極拳には古伝の風格を残す「老架式(一百零八套頭勢)」、動作がコンパクトにまとまった「小架式」などがあります。
露禅の子、楊班侯に学んだ呉全佑とその子鑑泉によって作られたのが「呉式太極拳」。初期の楊式の風格を伝えるといわれています。
楊露禅の支援者だった、武禹襄が作ったのが「武式太極拳」。著名な伝人郝為真の名を取って「郝式太極拳」ともいわれます。郝為真が「太極拳」という名を定めたともいわれています。
孫禄堂が「形意拳」と「八卦掌」の要素を取り入れたのが「孫式太極拳」です。ちなみにこの形意拳と八卦掌は、太極拳と並んで「内家三拳」と呼ばれ、健康増進に効果が高い武術として有名です。
陳家溝のそばの趙堡鎮に伝わったのが「和式太極拳」。陳家溝の陳清萍に学んだ、和兆元が創始しました。
同じ陳清萍に学んだ李景炎が創始したのが「忽雷架」。その名の通り、凶猛な打撃力を発する「発勁」動作が含まれるのが特徴です。
興味のない方には「なんじゃこりゃ」な内容ですが、ご容赦ください・・・。また折を見て、太極拳について書かせてください。