手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

Bsch3に挑戦 その2

2016年09月02日 01時17分48秒 | 真空管アンプ


 昨日から取り掛かり、本日の夕方に再開。ネット上で集めたLibraryは、すごく役に立った。
それでも、そのままでは使えないものが出てきて、結局 パーツ作成のLCovというアプリの
使い方も習得する必要があった。昔、初めてPowerPointを使ったときを思い出しながら
いじっているうちになんとか簡単な修正はできるようになった。
一番手間どったのは 出力トランスだ。TANGOのXE-45はカソード帰還用の巻線がある。
これをどうするかで時間を食った。

 で、このアンプは Bendixの6384を目一杯使って、最大出力を得ることを目的にした。
参考にした松岡洋三氏の回路では、6AR6を使って最大出力が30Wとなっている。
6384は最大定格が6AR6よりも大きいので、40W、できれば50W近い出力を狙った。
回路の基本は、以前、MJの常連執筆者だった オーディオ専科の森川忠勇氏が発表されていた
初段、差動回路というスタイルだ。但し、初段の差動回路の定電流回路の部分は、金田氏と「ペルケ氏」の
折衷したものになった。
あとは、6384をフルにドライブする球をどれにするか迷った。意外に6384は感度が悪いのか、ドライブ電圧が
必要だ。それで電流が流せる 5687となった。ここの回路は、まだ追及の余地があると思う。
現在、供給電圧は 380vだが、420Vくらいまで上げて、カソード抵抗をもう少し小さくしてプレート電流を
流してみたい気がする。

初段は、全体の利得の関係で 12AT7系の球になっている。このアンプは能率の低い DYNAUDIO のウーファーを
ドライブするため、利得が最低でも 30dB ないと 高域がホーン型なので、使いづらいのだった。
利得が26dBくらいの仕上がりで良ければ、球の選択肢は広がると思う。
森川氏が愛用される 6DJ8系の球で良いのではなかろうか。

あと回路的に胆となるのは、6384のスクリーン電圧の供給方法だ。SGの最大定格電圧は320Vなので、プレート電圧
との差が100V近くになる。出力を18Wくらいに抑えるのであれば、昔、是枝氏が発表されたA級に近い動作で、
プレード電圧を320Vくらいで動作させると良いと思う。このアンプは 「管球王国 No.5」に掲載されていて、
私が6384を知った製作記事だ。作った人の評価はかなり高いようだ。

ということで、いくつか気になる点が残っているものの、私的には リファレンス・アンプの位置を占めている。
これを越えるのは、私の身の廻りのパーツからみると、EL-156だけだろうか。

 Bsch3 で作ってみた回路図は 以下のとおりです。

 

 ちなみに、ヒーター回路は、手抜きしてしまいましたが、5687のカソード耐圧のことを考慮してアースから浮かせ
直流電圧を50vくらい掛けています。

 使ったパーツは特別なものはないと思います。初段のプレート負荷抵抗は、大事な部分なので、AMtransのAMRGを。
5687のカソード抵抗は、DALEのNS-2Bを使っています。5687と6384の間のカップリングコンデンサは 手持ちの
東一電気の古いタイプのビタQ(耐圧1000V)を使っています。電源回路には、チョークが載せられないので、
かなりの平滑コンデンサが載っています。出力管周りのケミコンは600μFくらいになります。なので、突入電流も
大きくて、10Ωとかだと煙が出ます。シャーシに余裕があれば、チョークコイルを入れる回路が良いと思います。


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