手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

ペルケ氏のラインアンプ

2014年11月30日 00時57分28秒 | プリ・アンプ


  電流伝送EQ+SATRI-ICの組み合わせは、過去に作った管球式DCプリを上回ったかどうかはわからない。
ジャンク箱にたぶん定電圧電源の基板は残っていると思うが、やはり残留ノイズの点で、使い勝手は
こちらの方が上だと思う。現時点では LPレコード鑑賞用としては、しばらくは、今回のアンプが
常用となった。というか、他に代わるアンプがもう手元にない。

この電流伝送EQの真空管版は気になるところではあるが。

といい気分に浸っていたのも束の間というか、6384ppとC3mラインアンプと並行して 
ぺるけ氏の発表されている 6DJ8の差動一段のライン・アンプも気になっていたので
試作してみた。 というか、以前から金田式真空管DCプリのために集めていた WE-403が
結構、余っていたので、使い方を考えていて、球の素性が良ければ 三結でシンプルな
ライン・アンプが作れないかと考えていた。送り出しにカソード・フォローアを追加してと。
が、あまり良い結果は出なかった。

それで、C3m用の電源を利用して、ぺるけ氏の回路を流用して、球を20V管の WE-407を使って
差動式のライン・アンプを作ってみた。当初は、素直な音のするアンプだという印象だった。
が、6384ppが いい感じの音を出すので、WE-407の後に同じく WE407をパラにして
カソッド・フォロアー回路として追加し、PG帰還を掛けた回路にしてみた。

これが、え!! というような音を出した。

C3mの音も、WE-407のカソッド・フォロアーを追加していた。これが なかなか Niceな音を出す。
CDを掛けると、アナログ・レコードを聴いているような音空間を再現する。

このあとに ぺるけ氏の回路を模したWE-407の差動+WE-407 CF のアンプを通した音は
一瞬、トーン・コントロールで低域をブーストした音に感じた。それほど低域の音が
すごく感じた。が、よく聴くと 極めて分解能の良い音だ。

今井美樹の「PRIDE」を聴くと、まるでスタジオで出る音はこんなものではなかろうかと
いうような音場を再現してくれる。今井美樹の声が バックの音に埋もれない。音像が
大きくならない。モニターSPから出てくるような音だ。
山下達郎の「OPUS」で「Down・Town」を聴くと、やたらとオン・マイクかLINEで録ったような
リズム・ギターの音が SPの前に飛び出してくる。彼のミクシングの音がする。
あまり好きではない。ついつい大瀧詠一と比べてしまう。

それにしても、この ぺるけ氏のラインアンプ回路は秀逸かも知れない。WEの音がスゴイの
かは なんとも言えない。C3mとWE球のカソッド・フォロアーの組み合わせも なかなかいい。
アナログの音を聴いているように、ものすごく雰囲気がいい。

TL1601の本領を発揮することは、もう出来ないが、箱を小さくして以降、やっと いい音が
出ていると思う。

そうなると、金田式電流伝送のEQもC3mとかWEの球を導入すれば もっと良くなるのではという
気がしてきた。


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