『差押え』は、税務署や国税局で滞納処分を長年経験してきた方が「強権化する滞納処分に警鐘をならしたい」と、滞納問題を納税者の視点に立って記述した本です。今日は御茶ノ水で「出版記念シンポジウム」が開催され、議員団で参加しました。
国税や地方税の徴収職員、税理士、商工団体の方がそれぞれの立場から発言。実践的な滞納対策はとても参考になりました。
1番最初の「夫は滞納処分の犠牲になりました」という発言には衝撃を受けました。600万円の税の滞納があり、現金がない中、無理な分納を強要されたあげくの自殺です。税務署職員とのリアルなやり取りや、遺書も読み上げられましたが、「そこまで追い詰めていいのか」と、怒りととも涙がでてきました。貧困と格差が広がる中「払いたくても払えない」納税者の暮らしの実態に寄り添う、総合的な支援こそ必要だと感じました。