8月第2週に入って、トルコ料理屋から「Bomonti(ボモンティ)」入荷のニュースが続々と入ってきました。このボモンティというビール、ニュースを見て初めて存在を知ったのですが、実際に飲んでみると感動したので、記事にしてみた次第です。
ボモンティは、1890年にスイス人の兄弟によって設立された醸造所で、オスマン帝国で初となる、現代的製法を用いたビール醸造所です。現在はトルコビール最大手であるアナドル・エフェス社のブランドになっています。
▼ボモンティの醸造所を描いた、オスマン帝国時代の絵葉書
(英語版ウィキペディア Beer in Turkey より)
アナドル・エフェス社のホームページを見ると、トルコで展開されているボモンティは3種類あります。
・ボモンティ
・ボモンティ レッド
・ボモンティ フィルテシズ
今回、日本に上陸してきたのは、スタンダードなボモンティです。
▼ボモンティ
日頃お世話になっている、練馬のトルコ料理屋「ドルジャマフセン」さんに早速お邪魔して、ボモンティを頂きました。
麦100%で作られたボモンティですが、一口飲んで「これ本当にビールなのか?」と疑いました。日本のビールでよくあるガツンとしたキレとコクがなければ、そもそもビールの苦みや炭酸といった独特のクセがほぼないのです。まるで水のように飲めます。
口に流し込んだ瞬間に感じる麦の味と匂いはほのかに優しく、飲み終わった時に鼻に抜ける香りは甘さすら感じられます。
▼キョフテのトマトソースかけ(トルコの肉団子)とともに
ボモンティは料理との相性がとても良いです。
普段飲んでいるビールと比べて、ボモンティは「いかにもビール」といった自己主張をしないので、料理の味を邪魔しません。むしろ肉料理と一緒に食べた時には、麦の旨みと料理の旨みの相乗効果で、食事をより楽しむことができます。炭酸が弱いのでお腹も膨らみすぎず、飲んだだけでお腹がいっぱいになることもありませんでした。
これはもうちょっと早く日本に上陸して欲しかったと思いました。
トルコ料理屋における新定番になりそうです。