先ほどロシアのドネルケバブを紹介していましたが、ポルトガルのドネルケバブについても書いてみたくなりました。情報の少ないお店ですので、今も営業されているのかはわかりません。
2015年2月にポルトガルのリスボンに訪れた時のこと。予約したホテルのフロントで、「実は満室で、代わりにアパートの屋根裏を用意しました。ホテルよりも全然広いですが、どうですか?」と聞かれました。
アパートの屋根裏というのは貴重な体験なので二つ返事でOKすると、フロントのお姉さんがそのアパートまで案内してくれるという。「ポルトガルは初めてですか?」と会話しながら歩いていたその時に、左手にケバブ店が見え、興味はアパートよりもケバブ店に…。
さっそくケバブ店に行ってみました。
「イスタンブールケバブ」という屋号で、イスタンブール経由でポルトガルにやってきた私にはタイムリーな名前。「メルハバ(Merhaba)」とトルコ語でこんにちはを言うと、店内がシーンと…。
店内をよく見ていなかったのですが、店員さんもお客さんもトルコの方ではありませんでした。
気を取り直してドネルケバブを注文しました。
スパイシーにするか?
持ち帰りか?
そんなことを聞かれながら出来上がったのは、日本の2倍はあろうかという重さのサンド。
▼ドネルケバブを運ぶ様子
ポルトガルはピタパンを使うのかと感心するとともに、肉はいったい何肉なのかという疑問を抱きながら、ピタパンが崩壊しないよう手持ちで慎重にアパートへ帰りました。
いざ食べてみると、恐らく何かのミンチ肉でした。ハラール対応のため、鶏肉か牛肉のはずですが一向にわからず…ただ甘辛いてりやきにも似た味のソースに、ハムのような食感と味の肉をひたすら食べ続けていました。食べ終わったときには満腹になっており、これで3ユーロ(約500円)は周辺のお店と比べてもコストパフォーマンスが非常に優れています。
そういえばスパイシーにしてと言ったつもりなのに辛くない。
そう思った矢先に辛さが舌に走りました。よく見てみると、黄緑色のマスタードのようなものがあり、チリ的な辛さを想像していた自分は虚を突かれました。
▼マスタードのようなもの
このドネルケバブで学んだことは、国や地域ごとによって、ドネルケバブの味が変わっていくということで、これが今後のケバブ遠征の礎になっていきます。
最初に書いた通り、訪れてから随分と経つのでお店がない可能性がありますが、念のため場所等が書かれたサイトのURLを記載します。
▼Istanbul Kebab
https://www.yelp.com/biz/istanbul-kebab-lisboa
(アメリカのローカル検索サイト“Yelp”より)