そもそもケバブライフにランクがあるのかと、自分で書いておいて疑問があるわけですが、このビベリエをご存じであれば確実にケバブライフの質は向上します。
「ビベリエ」。正式には「ビベリエ トゥルシュス」と言う、小さな唐辛子のピクルスです。トルコでドネルケバブと合わせて食されることが多く、テーブルの上に瓶ごと置かれていたり、都度お皿に盛られて提供されたりしています。日本の牛丼店における紅しょうがのような立ち位置の食材です。
外はカリッとしていて中は瑞々しく、唐辛子の辛みとともにピクルスの酸味と塩気が駆け抜けていきます。唐辛子というとハバネロなど非常に辛いイメージがありますが、唐辛子の中では辛さは控えめで、なおかつ水気が多いため口の中に辛さがとどまらず、スッキリとした清涼感のある辛さが味わえます。特に夏場などのお肉や脂が重く感じられるとき、ビベリエがあれば楽に食べ進めることができます。
▼フレンチフライの左手にビベリエ。
私がビベリエの存在を知ったのは2017年9月のトルコ遠征のこと。最初は知らずに単体で食べてしまって味に驚いたのですが、周囲を観察してお肉と一緒に食べたところ病みつきになりました。帰国してから調べると、日本国内でもトルコ食品店で取り扱われていることがわかり、さっそく注文して瓶ごとケバブ店に持参する生活が始まりました。
▼お肉や野菜とともにビベリエを食べてみる。
私が持ち込んだビベリエを見たトルコ人の店員さんたち。一様に「どこで手に入れたんだ」といった反応で、プレゼントした際には「青唐辛子もいいけど、これは本当にいい。心が温まるよ。」と言われました。別の方からは「お金は払うから箱で買ってきて欲しい」と注文が入り、自宅からケバブ店まで1ダースの瓶が入った段ボールを持参したこともあります。
そんなビベリエですが、秋葉原の老舗スターケバブさんの20周年記念メニュー「ビベリエサンド」としてメニューになりました。最初は期間限定での提供だったのですが、私のみならず多くの方々から反響があったようで、その期間はどんどん伸びていき、ついに正式なレギュラーメニューとなりました。
いつでもビベリエが食べられる充実感、そしてビベリエを瓶ごと持っていく手間や漏れ出したピクルスの汁でバッグがめちゃくちゃになるリスクが無くなり本当に嬉しい限りです。
そして栃木県足利市のチーズケバブ専門店「KEBAB EREN」さんでも、トッピングとしてビベリエの提供を始められたようです。お店のTwitterによると予想以上に大人気とのことで来月以降も提供を続けられるとのこと。
お店のTwitterによれば、今月9月までは無料・来月からは有料となるようです。お近くの方は、ぜひ「KEBAB EREN」さんでビベリエを試して頂ければ嬉しいです。チーズケバブとビベリエの相性については、私も非常に興味があるので、ぜひ一度お店へ行ってみたいと思います。
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さて、今までご紹介してきたビベリエはネット通販で簡単に入手できます。ドネルケバブだけでなくお肉料理全般にも合いますし、刻んで紅しょうがのような使い方をしても面白かったです。ぜひお試しください。