荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

俺はまだ本気出してないだけの巻。

2015年10月08日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




GYAO!にて【俺はまだ本気出してないだけ】を観ました。

監督は福田雄一。

どっかで見た名前だなぁ、と思ったら【女子ーズ】や【薔薇色のブー子】のヒトなんですね。

過去の記事。
女子ーズの巻。
映画の巻、ふたたび。

悪い言い方になりますが、シネコンの数合わせのための映画である事は間違いありません。

さて物語は、マンガ原作のせいか実にマンガ的な展開です。

主人公である堤真一が将来の生活に対し、不安に苛まれる描写はありますが、リアリティは皆無。

それにしても、堤真一って首が長くて撫で肩で、な~んかバランスが悪いんですね。

てっきり堤真一単体の物語だと思ってましたが、そうでもなく他に生瀬勝久と山田孝之が重要キャラクターとして登場。

この3人のオトコの下手っぴな生き方が順繰りに描かれていきます。

やっぱ山田孝之はいいですねぇ。

ホントに感情の揺れの表現が上手。

一方、生瀬も抑えたお芝居が新鮮でした。

いつもエキセントリックな役が多いですからね。

娘が父親である堤真一に妙に理解あるのが面白かったです。

このテの物語の娘って、しっかり者ではあるけど父親を凄ぇバカにしてるってパターンが多いですから。

脳内会議に登場する各年代の主人公のキャラクターはメチャクチャ。

かなり“やっつけ”なシーンでしたね。

それにしても、レビューを見ますと結構評価が高い。

ま、決してつまらん作品ではありませんがね。

『仕事とは』『就職とは』を極めてマンガ的ながら丁寧には描いています。

いいんじゃないですか、好きに生きれば。

但し、自己責任で。

それにしても、ファーストキッチンでの同僚役を演じた川久保拓司ってお芝居下手だったなぁ。

『興味の湧くところにやる気も生じる』デール・ブレッケンリッジ・カーネギー(米国の作家・1888~1955)


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