荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

火災の巻。

2016年09月02日 | 日毎ニュースに正義の理想を




2001年9月1日午前1時頃、トーキョー・新宿歌舞伎町の雑居ビルで大規模火災が発生しました。

44人が亡くなった凄惨な“事件”であります。

ま、今回は防災意識云々や、亡くなった風俗嬢云々を語りません。

当時、この現場に居合わせたので、その点に絞る事にしましょう。



明ける前日、すなわち8月31日金曜日。

僕は高校時代の友人7~8人と、午後7時位から西新宿の居酒屋で旧交を温めておりました。

んで、二次会に流れる事となります。

宴たけなわですが、二次会が終わったのは、終電が近付く午後11時30分頃。

『それでも飲むぜぇっ』ってのが、僕を含めて3人残る事に。

三次会で行ったのが、西武新宿駅南口前の【和民】だか【魚民】だかです。

小説好きな友人と『○○が直木賞を取って、△△が取らないのはおかしい!』とか『芥川賞より直木賞の方が偉い!』とか話しておりました。

僕はエロ話より、文学や映画の話をする方が数千倍楽しい知性派。

実に楽しかった。

しかしながら、楽しい時間はそうは続きません。

時計を見遣りますと、もうすぐ午前2時

当時、僕の泥酔ぶりに呆れたカミさんから『門限は午前2時』と、お達しが出ておりましたので、血相を変えて帰宅する事に。

さて、ビルを出ますと、周囲が異様にコゲ臭い。

又、お店の前を太いホースが何本も走っております。

『こりゃ火事だな・・・』と酔っ払いでもピンと来ますわな。

いずれにせよ、タクシーに乗る為に靖国通りに向かいました。

そしたら目に入ったのが、横断歩道の向こう側からお巡りさんが20人程走って来る光景。

以前、『お巡りさんは市民を不安にさせない為、イタズラに走る事は無い』と耳にした事があります。

ところが・・・。

『こりゃ大火事だな・・・』とタクシーの運ちゃんに話すと、『ラジオでも凄い報道してますよ』だとか。

でも、その時は火事云々より『門限に間に合うかなぁ』って事で頭いっぱいです。

この“事件”の凄惨さと不可解な点が、徐々に明るみになったのはその後でした。

いまだ、解明しきれていないと聞きますが、どうぞ風化しない事を願います。



『人生が始まるや否や、そこに危険がある』ラルフ・ワルド・エマーソン(米国の思想家・1803~1882)


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