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横山秀夫の巻。
横山秀夫の巻、ふたたび。
平成の松本清張=横山秀夫原作【64(ロクヨン)】のドラマ版を観ました。
原作読了は2年半前。詳細は失念しておりましたが、実に面白かった。
さすがNHK【土曜ドラマ】。
主演である三上役はピエール瀧。
なかなか意表を突くキャスティングであります。
ちなみに、来年公開される映画版の三上役は佐藤浩市。
ずいぶんキャラが違いますね。
ただ、ドラマ版を観て思い出したのは『三上はブ男・三上の妻は美人』って設定です。
“娘はオトコ親に似る”
そのため、三上の娘は自身の顔を醜いと思いこむ【醜形恐怖症】に陥り、父親を憎む一方で美しい母親を忌避し、やがて耐えきれなくなり家出してしまう、といったサイドストーリーが用意されております。
これが『ニッポン一カッコ良いオジサン』=佐藤部長だと、サイドストーリーに生きない様な気がします。
では各々キャラクターについて。
ピエール瀧。少々滑舌の怪しいトコがありましたが、寡黙な役柄ですので、うまく切り抜けていると思います。
妻を慮る風情も実に味わい深い。
【下町ロケット】では悪役の新井浩文が諏訪役。
このヒトが悪役じゃないの観るのは初めてかも。
自然体でうまいものですね。
なんと山本美月ちゃんが出てるじゃありませんか
か~わい~い地味なカッコがまた良いんだ萌え萌え~
『声が変』という悪口を目にしますが、今回の女性警察官役にはぴったんこ
お芝居も上々です
ジャニタレ学芸会の【必殺仕事人2015】では出番が少なかったからオジサン嬉しいっ
ちゅっちゅっ
ちなみに映画版では榮倉奈々ちゃんが、この役演ります。
ちゅっちゅっ
東洋新聞記者の秋川を演じてるヒト、な~んか瑛太に似てんなぁ…と思ったら弟の永山絢斗でした。似てるわけだ。
そしたら映画版では瑛太が演るそうです、この役。
『尊敬出来る上司』松岡役は柴田恭兵。
役のトーンは【刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史】での加山新蔵役と同じでした。
なんか痩せちゃったな~。すっかりおじいちゃんの様相であります。
こりゃユージはもう無理だわ。
気になる【エース・二渡】はトレンディ俳優・吉田栄作でした。
これが上川隆也だと、うなるトコなんですが…。
しかしながら実は僕、吉田栄作を結構、評価しております。
【相棒season10】第10話「ピエロ」でのテロリスト役なんか実に良かった。
ちなみに女房は評価していません。改造人間だから。ババアだから。
こうして見ますと、山本美月ちゃんとの美しさの違いが歴然ですな。
驚いたのは中園参事官が出てた事。
似た様なコバンザメ系キャラでしたが、こちらの方が若干優しかったかな。
とまぁ、主要人物をレビューしてみました。
一方、映像も凝っておりますし、抑えたBGMも耳に心地良い。
このドラマ、オトナのオトコがゆっくり安心して観られる、原作の名を汚さない稀有な秀作です。
ベタ褒めであります。
みんなも観てみようず
『エンターテインメントの本質は、いかに人を気持ちよくさせるか』堀威夫(ニッポンの実業家・1932~)