ある士業の人と話した。
で、他の士業にその専門の仕事を頼んだんだと。
で、そのやりとりが「しょーもなさすぎ」みたいなことを言ってた。
その仕事を任された士業も、いただいた仕事だからちゃんとやろう、滞りなくやろう、とまじめに取り組んでるんだろう、しかし、これまた、だからといって時間もかかり、聞いてきてもしゃーないことを依頼元の人に聞いてきても、ホント、任せてる方としては「どっちでもいい」とか「それ、さらに時間かけてこちらが確認することか?」、っていうか、「そもそもあんたに頼んでるんだから、そんなことはあんたで判断することやろ」ってなレベルの問い合わせがあったりするよう。
その問い合わせのレベルがしょーもない、と。
「あんたができるっていうから頼んでるのに、その手続きのことでこちらに判断を求められても知らんがな」、って。
そういうの、あるよなあ、と、俺も聞いてて思う。
そのあんばいとか問い合わせの質というか、そういうので「おまえに任せてる意味ないやん」、と感じることもある。
「おまえはそれでカネもらうんだろう」と。
その手続きでどーしてもいる回答や情報は聞かなあかん、それはそう。
しかし、実際に実務をするうえで手続きを通すようにその仕事を任せてる専門家に、その専門的な微妙なあんばいのことで聞かれても素人の側としては答えられんこともあるし、まさしく「どっちでもいい」って答えるしかないこともある。
鈍いというかカタイというか、そんな対応をする士業だと、逐一そんなんで作った書類を見せられたり確認を求められることもある。
どうせ素人側としてはそんな資料や書類を見せられてもわからん。
「知らんがな、こっちで作れて判断できて役所に手続きできるならおまえには頼んでないがな」ってなレベルの確認をしてきたり、とか。
そんな問い合わせを受ける方は、見てもわからんから、聞かれても見せられても結局見ないままで「こっちにどないせいっちゅーねん」となる。
そうしてる間に進めて終わらせてくれよ、と。
そう聞かれた方もまたそれを見て答える手間も時間もかかる、そんなんに巻き込まれて、ホント、カネ払って頼んでる意味がない。
こちらサイドが士業だから、似たような仕事をしててそうも感じるけど、聞かれる側が依頼元の会社なら、「先生がそう聞いてくるから」、「答えないと手続きができない」ってまともに受け取って考えて答えようともする。
そうなるとその会社の人がかわいそうにもなる。
依頼元の会社の人の負担を減らすべく俺らがいるのに、そういう人たちに負担を強いてさらに時間をかけさせてどうするんだ、と。
その要領が非常に不器用というか、噛み合わない士業もいる。
ちゃんとしたいのはわかる、それでも、その「聞かれる立場」、しかも俺らを含め「その手続きのことでわからん素人」のことも考えないとな。
そんな俺らに専門的なことを聞くとか、わからんことで最終的な判断を求めてくるとか、「どーでもいい」というようなレベルのことを再三聞いてきてては本末転倒だ。
その士業も、それでカネもらってる「プロ」なんだから、そのあたりの「聞く内容」は考えて問い合わせなり質問なりしてこんと、無用に仕事をくれた人や顧客の時間をとる。
で、それが週末だったり急ぎの案件だったり。
ちゃんと仕事をやろうというのはわかる、慎重になるのもわかる、が、そこで専門家の自分の裁量で判断できるレベルのことなら、それで結果的に支障ないことなら適宜すみやかに進めるべきだ。
そこの融通のあんばいが鈍いというかわかってないやつもいる。
そういう問い合わせも必要なこともある、あとから聞かなあかんこともある、それでも、その要領も悪いから、その内容や問い合わせの質もちぐはぐだったり数回にわたったりもする、さらには、案件に対して臆病というか、自分の仕事への自信のなさや、役所からの対応にビビってるような、そういう印象も伝わることもある。
素人からすれば、「士業の先生が何をどうやったかわからんけど、手続きが済んでよかった」と思うのが理想だ。
俺の仕事でもそういうのがある。
だって、顧客の人がすべてわかっててできるんなら、俺らにカネ払ってまで頼んでこんやろう。
それを「仕事」にしてる士業なんだから、顧客に無用な負担をかけててもしゃーない。
そら、あらかじめ確認せなあかんこともある、聞いとくべき情報もある、「これでいいんですね、これでやりますよ」って念を押すこともある、でも、その聞くレベルで、それも間をあけてとかで問い合わせがあると、その士業の仕事の要領が悪いように映ることもある。
その手続きに慣れてるのか、安心して任せられるのか、今さらそんな問い合わせをされたって、って。
そこも難しいとこだけど、そういう問い合わせをすることで「しっかり対応してくれる人だ」と思ってもらえるか、「そんなことを逐一聞いてきて、こっちに聞かれてもわからんわ」みたいな印象になるか、その程度、レベルは、そのあとの仕事をその士業にさらに振るにも考えることになる。
でも、そここそが「さらに次を仕事をもらえるその士業のセンス」というか、感覚なんだよな・・。
そこが食い違ってて、頼む方から「アイツは前回なんかやたらややこしいかんじになったから安心して任せられん」、とか、「固く考えすぎてて仕事自体がすすまん」、とか、そんな印象になれば俺らの仕事では致命的にもなる。
その自分に任された仕事のあんばいの調整や内容の判断ができる、仕事を振った方に負担やストレスをかけない、ってのが大事だ。
それが士業がもらえる報酬の意味、対価なんだから。
そして、対外的な頼りがいってのも、頼む側の大事なポイントなだけに、そこを仕事を受ける自分で損ねないように、あらかじめ押さえるとこは押さえる、丸くおさめるとこは自分でおさめる、とやってかないといけなくもある。
その自分の判断でおさめることができない、不安だ、大事な案件だから慎重に、というのが露骨に出るようなやりとりをしてると、頼んでる側の手間も時間も考えず要領悪く聞いてきたりあとからあれこれ言ってくることにもなる。
そういう士業もいるにはいる、が、そこもその士業の「聞かないといけないから、確認しないといけないから」ってなひとりよがりだけでのレベルだと、それが印象を損ねる原因にもなる。
それでも、もしそういう士業があとからその案件で思ったとおりに役所に通らんとか、さらに時間がかかるようなことになれば、その士業も「そちらに確認したから」と、それをある意味「自分を守る言い訳」にすることもある。
つまり、自分の判断や手続きに全面的に責任をもたない印象もある。
だからそこまで細かく聞いてきたりもする。
「そういう回答があったんでそう通しました、それが通りませんでした」って、あとから言える余地を残すかのように、素人の側に難しい判断を聞いてきて自分の責任も軽くするような、そういう意図もうかがえもする。
正直、そういうのは士業としてダメだ。
自分の仕事に自信やプライドがあれば、そういうことも恥ずかしいと思わないと。
それももらえるカネの一部でもある。
カネはまっとうにもらうのに、素人に難しいことを聞いてそれで言われたからそう書類を出した、それで通らなかった、だってそう回答をもらったから、みたいなのは、「書類を通すのが仕事」の士業では失格でもある。
そういうあんばいや程度は難しい、別に顧客側に問い合わせをしたらあかんってことはない、でも、それなら、聞かないといけないことならあらかじめ聞いてこい、素人に聞いてもわからんことならそんな素人の気持ちも察して通るように対応してくれ、ともなる。
前回も似たようなことを書いたけど、そういう経緯や伝わる印象で、ホント、その士業の質や配慮も含めた「仕事ぶり」の印象も決まってくるとこがある。
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