1872年鉄道開業
貧乏な明治政府が世界銀行から資金を融資してもらって
イギリスから一号機関車と運転手だけではなく、
鉄道のすべて、すべての鉄道物をイギリスの技術者
が日本に来て先導指導をしてくれました。
時はいつの間にか過ぎて、
2019年3月に平成暦も入り、残す所後2か月になり
なんだか興奮を覚える今日この頃になりました。
増上寺の梵鐘のレプリカです。
今回は歴史ヒストリーの入口展示物の最終回に
なります。
大きな鐘が天井からぶら下がっていまして、
これが「文明開化の鐘」か?、「文明開化の音がする」
のを象徴している鐘か?
と考えていましたら、見事に的外な見解になりました。
1872年(明治5年)鉄道開業にあたり
人々にどのように列車の発車時刻を知らせたらよい
のか思案に暮れた。
当時は時計などみんな持っていなかった。
①増上寺の大きな凡庸を新橋駅に近い愛宕山に移設
し、出発の毎定時に鐘を鳴らして運行の時刻を知ら
せるにしてほしいと鉄道寮(鉄道建設を担当)が
工部省に上申した。
②工部省、太政官も認めて東京府を経由して寺に依頼
した。
書体から性格や体躯を推測してください?(笑)
③しかし増上寺側は計画の撤回を求める嘆願書を提出
し、移設は実現せず立ち消えとなった。
「徳川幕府の祖先の冥福を祈願し寄進された
由緒あるものであり、寺の財政は苦しく、
梵鐘は重さ15トン以上もあり移設するには、
周囲の建物を壊さなくてはならない。
時鐘のご用はなにとぞ従来の場所にて
当山に申し付けられたい」
寺側はびっくりしたでしょうね。
もうこの時代には宗教に対する重さが色褪せていた
のでしょうか?
鉄道博物館ではお子さんの鉄道に対する教育に
力を入れています。
過去を知ってこそ、未来のレールは開かれる。
快適さと清潔、そしてサービス、人を心地よく幸せ
にしてくれるものはレールのロードでした。
散切り頭をたたいてみれば、文明開化の音がする
お疲れ様でした!