くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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「銃口 教師・北森竜太の青春」青年劇場 より

2005年12月13日 | Weblog
岩見沢で上演された、三浦綾子原作・青年劇場の「銃口」を見てきました。
毎日のくらしから素直な感情をつづる作文教育の『つづり方教育連盟』の教師、五十数人が戦時中に逮捕された史実をもとにした原作です。

作文の指導で貧困をまっすぐに見つめることが、時の政府を批判することにつながる…特高に逮捕された若い北森竜太先生は「国体批判などしていない!貧しい暮らしが早く終わればいいと願っただけ…」「それがプロレタリアートの社会、共産主義、赤だというのだ!」と怒鳴り、竹刀でおどす特高…。

「良心の尊さ」「人間の平等」を教えてくれた恩師坂部を理想の教師と仰ぎ、希望と情熱に燃えての出発。ところが、昭和16年、竜太は逮捕され、拷問を受けた恩師坂部と再会…。

…軍国少女であり、軍国の小学校教師であった自分への深い憤りと懺悔。「教育」への限りない理想と情熱を、北森竜太の青春に託して書き上げた、三浦綾子の傑作といわれています…

10月13日から韓国14ヶ所の都市で19回の公演。「戦争の痛みを感じた。戦争を起こした国の国民が持っていた苦痛もまた今日見ることができた。私たちには戦争がないことを望みます。」(ソウル30代女性)

「頭の良い悪いヤツ、ずるいヤツが多すぎる。家庭が教育を下請けに…歯痒い昨今です。」布施博一(脚本)

「戦後六〇年、自民党は憲法改定草案に加え、在日米軍再編『中間報告』。私は外国の友人に、日本が世界に誇れる唯一のもの、それは『戦争行為の放棄』『主権在民』を明記している憲法だと話し賛同を得たものだ。

この危機的状況は断固阻止しなければ。そんな思いを共有する観客と共に熱い舞台を!」堀口 始(演出)

 日本中、世界中の人たちに是非、見てもらいたい!

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