くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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小泉純一郎様

2005年10月18日 | Weblog
少し前から、NHK番組改編問題について「政治圧力による番組改変自体がなかった」かのようなキャンペーンが自民党・NHK、一体で展開されていまね。

ところが、朝日新聞が委嘱した第三者委員会では、補足意見として「このケースは典型的な『政治圧力による番組改編』の例といえる」と言い切っています。

以前に、NHKの番組改編問題と役員らの不祥事で、たくさんの視聴者が受信料の不払い運動をしていること、そして我が家も少しでも公正な報道を願って不払い運動に参加していること、担当窓口職員とのやり取りを、この欄で紹介しました。

「国民に大切な事実を報道するのが公共放送の役目ですよね。国営放送と呼ばれるような内容の、現在の報道や番組内容が改善されれば、すぐに支払いは再開します。

 戦後六〇年たっても、この国が『お上』の意識をぬぐえないのは、NHKにも大きな責任があると思う。本当の民主主義を国民の中に根付かせるには、少数意見を

きちんと報道し、国民の様々な運動や考え方を公平に紹介して、国民が自分で考え、判断する材料をきちんと提供するべき。大人の責任として、子どもたちに、まともな日本を残しましょうよ。」と話すと、

「大変よくわかりました。おっしゃる通りだと思います。今後、改善に力を尽くしてまいります!」
 さて、今後のNHKは?
―以上がその文面です。

「番組改編はない」~第三者委員会は『政治圧力による番組改編』という見解ですよね?

「郵政民営化は国民の総意」~48%の支持って国民半分以下の支持ですよね?

「所得税の定率減税の廃止、各種控除の見直しは、サラリーマン増税ではない」~でもサラリーマン全部に直撃ですよね?

「靖国参拝は、適切な判断をする。」(一七日に参拝)~大阪高裁で違憲判決が出た直後の参拝ですよね?

― ウソを並べてこの国を動かすんですか、小泉さん?
国民の目と力を、どうぞお楽しみに。

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