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人生の節目を還暦で考えるか古稀で考えるか

人生50年は、「人間五十年下天(げてん)のうちを比ぶれば夢幻の如くなり 」に由来。
還暦は、干支が一巡し誕生年の干支に還ること。誕生年に60を加えた年=数え61歳 。
古稀は、中国の詩人杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」に由来。 
2023年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性が81.09歳という。また、2025年4月からは「希望者する全員」に対して65歳までの継続雇用が義務化ということで、結論から言えば、人生の節目を50歳としていた頃から還暦の60歳は通過点となり、今では古稀がその大きな節目になっているように思う。

同年代の友人と話すと、誰もが古稀を過ぎると俄然焦りだすらしい。そして、今のうちに好きなことやらないと、、、という人が相当数いるように思われる。そうはいっても、急に好きなことをやろうとして「心も体もお財布も」となると話は別である。大方の高齢者に三拍子を揃えるのは難しい。そうなると、高齢者の行き先は公共図書館やショッピングセンターの長椅子、公園のベンチなどが定番となってくる。

高齢者は人口の3分の1ほど(3627万人、29.1%)にもなっている。社会の一番の問題である。そこで一番の対策は、なんといっても健康だろうと思う。早朝のラジオ体操に然り、子供の見守りたいに然り、いろんなボランティアもそうだが、高齢者を社会の中ほどで活用する施策こそが、これからの高齢化社会で先導者としての日本の役割だと想う。そこに行政の対応がきめ細かであればあるほど、健康な高齢化社会が現実となる気がする。

還暦から古稀へと節目が変化している中で、社会がそれに追いついていない気がしている。政治では次のリーダー争いが火花を散らしているが、今の日本が抱える問題の肝に目を向けた論戦を期待したいと、一人の高齢者として切に願うばかりだ。
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