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東寺の弘法さんで見たマングース対ハブの戦い

京都の東寺では毎月21日を”弘法さん”と言って、毎月”弘法市”が開かれる。近くに住んでいた1980年前後の頃、何度か行ったことがある。古着や雑貨や陶磁器などの露店が多数並んで、近くの近鉄東寺駅から多くの高齢者が下りて大挙して来ていたのを想いだす。

正面から入って、出口は左後方だったと記憶にあるが、その出口辺りでマングースとハブの決闘ショーがあった。血で血を洗うようなもの凄いものかと思ってみるとがっかりする。マングースが気が向いた時にハブを一噛みして勝負あったとなるからだ。だから、それまで如何に客を惹きつけるかが肝なのである。だが、その評判の決闘ショウも無くなったように聞いた。動物虐待のような見世物として評判が悪かったのだろう。

奄美大島で外来のマングースが根絶されたという。3日に環境省より根絶宣言がなされた。大きな島での根絶は例がないとのこと。30年以上の年月をかけた執念の駆除作戦だった。マングースの捕獲数は3200匹あまりにも及んでいる。そのことを考えるだけでも気が重たい。なんだか中東の戦争を想起させるような悲劇にも思えるからだ。そして、肝心のハブ駆除は、昼行性マングースと夜行性ハブで成果も乏しく、逆に多くの希少な動物が絶命の危機を招いたともいわれている。

安易な人間の浅はかさが、人を守ってくれている生態系を壊してしまうというジレンマを、我々は常に対極に掲げて物事を進めていかなければならない。それは各地のむごたらしい人間の戦争でも言えることだろう。
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