ジョン・デンバーのTake Me Home,Country Road

ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」は1971年に発売され大ヒットした曲だ。その曲を織り交ぜて『ふるさと』を論評している”安東女史の福島季評”（朝日）を読みながら、そのウエストバージニアでアメリカ災害史に残る人災が起こったことを知った。それは1972年に起きたというから、「カントリー・ロード」で謳われた天国のようなふるさとウエスト・バージニア（西の処女地）の人災1年前である。

歌詞には、山あいの炭鉱で暮らす日常も織り交ぜてある。その様子は九州の三井三池炭鉱にも通じるのだろうと思われるが、1963年に起きた炭鉱爆発事故（死者458名CO中毒者839名）の悲惨さとアラバマ炭田の大洪水（死者125名）と福島原発事故が重なっているようにみえる。それは、文明の歩みと共にある産業復興の裏で繰り広げられる苦しみの数々でもある。

＜歌詞の一部＞

Almost heaven, West Virginia
Blue ridge mountains, Shenandoah river
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountains, blowing like a breeze
Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mamma
Take me home, country roads