大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

20240901 奥入瀬渓流を歩く(その2)-石ヶ戸〜雲井の滝〜白糸の滝ー青い森への旅の記録04

2024-12-01 09:16:02 | 日記

 石ヶ戸休憩所にはトイレ・休憩所・売店・バス停・駐車場・レンタサイクルが揃う。山小屋風で建物も比較的新しくスペースがゆったりして使いやすそうだ。ただ携帯電話の電波は通じないので要注意である。

 「石ヶ戸(いしげど)」とはこの地域の方言で「石でできた小屋」の意。元は川沿いにある桂の木に支えられた大きな一枚岩(厚さ1メートル・長さ10メートルの岩屋)のことだが私はこれを確認していない。尚この石ヶ戸には「鬼神のお松」なる伝説が残る。お松という美女盗賊がこの岩屋に隠れ住み旅人から金品を奪っていたというもので歌舞伎『新板越白浪(しんぱんこしのしらなみ)』では「女児来也(おんなじらいや)」として登場するという。

 一旦渓流に戻り上流へ向かう。このあたりから森が鬱蒼とし景観も変化に富む。岩の上に生い茂る草木は流れに浮かぶ盆栽のようだ(この比喩は倒錯している)。

 五分程歩いたところ。草木が生えた岩々の中を流れが白く泡立ちながら突き進むさまが壮観。

 再び石ヶ戸休憩所に戻る。タイムスケージュールを考えここから雲井の滝までバスを利用することに。最終バスの時間が15時台でそれを逃すと宿まで数キロ歩かなければならないのでやむを得ない。

 石ヶ戸発11時44分発の「みずうみ号」に乗る。「みずうみ号」は青森駅発であり「おいらせ号」は八戸駅発でありいずれも十和田湖(休屋)と結ぶ。

 雲井の滝まで約2.6kmを5分程で到着。早速「雲井の滝」に向かう。遊歩道から車道を横切り南側に少し入った奥にある。

 

 

 

 滝のすぐそばまで近くづくことができる。壮快な眺めだ。

 渓流に戻る。このあたりからはひたすら緑のシャワーを浴びて歩く。

 岩のみならず倒木にも苔がはえ森は緑の園である。

 この眺めも素晴らしい。

 渓流沿いに珍しくベンチ。ここでお弁当のサンドイッチをいただいた。一休み。

 穏やかな流れとそれを覆う緑豊かな樹蔭。このあたり夢中でシャターを切った。

 人との遭遇頻度は30分に1回程度か。

 このあたりで森のホテルのエントランスにあった緑の子犬のオブジェが苔をあしらったものであることに気付く。

 緑の木漏れ日を浴び流れは清く激しい。

 苔の中から突き出るこの植物は何というのだろう。これも苔の一種か。印象深い光景。

 ≪トチノキ・サワグルミ林  水分の多い沢沿いや、雪解けの遅い日陰側の斜面などには、トチノキとサワグルミを中心とした林ができます。/トチノキの樹皮は褐色で円盤状にはげやすく、サワグルミの樹皮は灰色で、縦に長く裂け目ができるのが特徴です。/トチノキは、パリの街路樹で有名なマロニエと同じ仲間です。/その花からは良質の蜂蜜がとれ、種子は形が栗に似ていて、渋が強く人間の食用には不向きですが、リスやネズミたちにとっては大切な食糧となっています。≫とある。このあたりはこんな木が多いらしい。私に樹種を見分ける力のないのが残念だ。

 高さ10m以上あろう。川中岩上樹木(せんちゅうがんじょうじゅもく)。命名 by 私。

 このあたり流れが狭まり蛇行し木橋がかかる。浅い川底に日が届くのが見える。

 倒木が流れに横たわり上を流れる水と下を潜(くぐ)る水。

 川底に根を生やすもの川底に頭を突っ込むもの。木はいろいろ流れにいたずらする。

 ≪クマイザサとチシマザサ このあたりで見られる代表的なササがクマイザサとチシマザサです。クマイザサは葉の幅が広く稈〔かん〕(茎〔くき〕にあたる部分)の基〔もと〕近くでまばらに枝を出します。/チシマザサのほうが葉が少し細長く、稈の上の方で密に枝分かれします。また、クマイザサと違い葉には毛がありません。/チシマザサは別名ネマガリダケとも呼ばれています。≫ 
 この説明板の右下に見えるのがどちらなのか不明だがやや葉が巾広に思えるのでクマイザサだろう。因みに「クマイザサ」と「クマザサ」は「種」としては別物であるそうだ。また「クマザサ」(という名称)は日本のブナ林で林床に密生する大型のササ類(クマイザサ・チシマザサ・チマキザサ等)の総称としても使われこれは俗称としての「クマザサ」ということになる。つまり一般に「クマザサ」という場合は「クマイザサ・チシマザサ・チマキザサ」を含むということだ。

 このあたりから滝が多くなるが玉簾の滝は見逃した。玉簾の滝は「たまだれのたき」と読むらしい。 

 このあたりは音もなく水が流れているようだ。突然の静寂に不思議な感覚を受ける。

 前方に不穏な気配。

 右から猛(たけ)り狂う流れ。左から淑(しと)やかな流れ。轟音と静寂。動と静。その合流に驚愕。奥入瀬で最も衝撃を受けたシーン。

 陽光に煌(きら)めく水面(みなも)。

 天然の堰堤。

 流れは足を休めるようにゆっくりと。

 ≪春の花  5月に入ると奥入瀬にもようやく本格的な春が訪れます。雪が消えるのを待ちわびたかのように花たちが次々と開花し、やがて林床(森林の地表面)は一面のお花畑に変わります。/これらの多くは、木々の葉が茂る前に開花から結実までをすませ、夏には枯れて姿をほとんど見せないことから、スプリンエフェメラル(春のはかないもの)と呼ばれています。/代表的なものがキクザキイチリンソウで、白や紫の美しい花をところせましと咲かせます。≫

 続く日と水と緑と岩と樹の宴。

 ツルアジサイはツル性の樹木でアジサイの仲間だそうだ。

 このあたりは浅瀬も多く水辺を楽しめる。

 ≪コケの仲間 日のあまり差し込まない奥入瀬の谷では、コケやシダの仲間がとても多く目につきます。奥入瀬特有の美しい景観もじつはそうしたところに大きな秘密が隠されているのです。/特にコケは種類が豊富で、その数はおよそ二百数十種類にのぼるといわれます。このあだりの石垣や岩の上にもエビゴケやネズミノオゴケ、ジャコゲハイヒバゴケ、トヤマシノブゴケなどがびっしりと隙間なく張りついています。≫

 元々太古の火山噴火によってできたこの周辺の地形。時折その痕跡が見られる。剥きだしのこの岩の壁もそうである。

 雪の奥入瀬も見てみたい気はする。熊はこわいが。

 ここは滝が四つ続くあたり。これは「白絹の滝」か「白糸の滝」か。

(その3につづく)

 

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