大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

20220808 石巻川開き帰省03 8月8日朝の石巻 ―新しい石巻の風景―

2022-08-28 10:49:50 | 日記

曇天。濃霧。しかし爽やかな朝。西中瀬橋の袂(たもと)で清掃に携(たずさ)わる人々。

 

祭りの後の石巻を散策する。5時20分起床。5時40分宿のグランドホテルを出発。向かいのサンプラザホテルは新型コロナの宿泊療養施設になっているため一般人は立入禁止である。1Fにあったコンビニも閉鎖されているためこの一帯はコンビニ砂漠になっている。

例年のスタート地点であるアイトピアに移動。おとなりの秀丸屋さんの1Fが貸店舗になっていた。

耽書房脇の通りをピッコラパーク通りというのは初めて知った。由来が不明なので表示板に説明があるとありがたい。

寿通り。

かつて元の湯という銭湯があったことを知っている人は古い人だ。よく火事を出していた。

橋通りと寿通りがぶつかるあたり。

憲ちゃんの幼馴染の店主が亡くなり閉店したサルコヤさん。脇には祠(ほこら)がある。昔サルが飼われていたし近くに小鳥屋さんもあったので供養・お清めのためか。因みに供えられたお酒「朝日鷹」は山形の日本酒「十四代」を造る蔵の地元ブランドでかなりレアである。

こちらは旧カシワや。建築計画があちこちに見られる。進捗していないものも多い。建築ラッシュはまだ続くのか。

立町から新内海橋を望む。

千石町へ。このあたりにあったローソンはなくなっていた。

住吉方面へ。

住吉公園の大島神社が高さ4メートルの堤防上に移設されていた。これだけもたいへんな工事のはずだ。

かつて望楼のあった小山とその上からの眺望。

堤防上からの眺め。このあたりは公園も含めこれから整備が進むのだろう。

鳥居も狛犬も神木もない神社は何とも収まりが悪いものだ。

不動町方面。

八幡町方面。

新しい内海橋。2020年(令和2年)9月10日に開通した。

中瀬の北端。かつてここにあった「作田島船魂稲荷神社(さくたしまふなたまいなりじんじゃ)」は震災後一時対岸の中央1丁目に移設され現在は中瀬南西岸に移設された。神社跡に石垣が見えるが新たに整備されたものか往時の名残かは不明。

中瀬に足を踏み入れるのは本当に久しぶりだ。こちらは新しく架けられた西中瀬橋。湊側には東中瀬橋が歩行者・自転車用で架けられることになっている。

 

 

田代・網地島ラインの乗り場が近くなった。

味噌の山形屋さんと鰹節の丸平さんは健在。

中瀬の南端。

石巻かわみなと大橋は2022年(令和4年)3月30日供用開始。

定点観測地点。2011年以降と比較してみる。

2011年。

2012年。この時点で瓦礫は撤去されかなりきれいになっている。

2015年。正面の建物は退去して川まで見通せるようになっている。

2018年。堤防の盛り土が確認できる。

 

西光寺。

称法寺は復興が進行中のようだ。脇にはかわみなと大橋が通る。

旧門脇小学校。元の建物は解体される予定である。

海側には津波伝承館が見える。

このあたりは人が住めなくなったのかと思っていたが住宅が建つようになり町内会もあるようだ。

地蔵にもマスク。

日和山へ。

 

 

トイレが新しくなった。

ガクアジイサイが咲いていた。

キバナコスモス。

急坂の横道をよく駆け巡ったものだ。

坂を下りきる。

かつて佐藤ちゃきんやがあった辺り。今は飲食店街になっている。

石巻小学校前。最近は学区制がなくなり自由に小学校を選べるそうで石巻に住んでるから石巻小にという方も多いとのこと。私なら絶対近くの学校に入れる。

こちらは中央1丁目。

永厳寺。

 

広小路。角のコンクリート打ちっぱなしのイタリアンのお店は阿部パーマやさんの私の同級生の兄弟が営んでいるとのこと。美味しいと評判のようだ。

中央2丁目。

かつての七十七銀行の建物もついに解体されマンション&テナントビルになった。

橋通り。

朝のラッシュの時間帯になった。

8時30分ホテルに戻り朝食。バイキングだがコロナ対策でホテルの人がやや混乱している印象。質的にやや落ちたかな。

5年程前に利用した時はやや古さが目立っていたが今回はリニューアル後で部屋が新しく清潔で快適だった。石巻でこのグレードを維持するのはたいへんなことだと思うのでがんばってほしい。前の晩の中国料理は味だけでなくウエイター・ウエイトレスも良いレベルにあったのでまた利用したいと思う。

石巻の新しい風景。堤防の上に立つ住吉神社。公園として整備が進む中瀬。網地島ラインの船着き場。北上川に新たに架けられた3本の橋、内海橋と西中瀬橋と石巻かわみなと大橋。慰霊の場であるとともに住宅地として再生した門脇。げんき市場も含めそれらが一体となって提供する水辺のスペースは決して悪いものではなかった。散歩、ジョギング、釣り、食事、買物。堤防が築かれることで川が見えなくなり人と川との間に距離ができるのではないかと思われたが堤防に登りその上を歩き水辺に降りることで新しい川との親しみ方を見つけることができつつあるように思われる。あるいはもしかしたら以前よりいっそう川を近くに感じられるような川との接し方を手に入れつつあるかもしれない。街は人と同じように老いるだけではない。街は人と同じように生まれ変わりもするのである。新しいものの誕生。

この朝アイトピアを歩いていて京屋の奥村さんと遭遇した。「久しぶりです。遊びに来ました。」と挨拶すると「おう」と答え「今ゴミの番してんんだ」と横に積まれたゴミ袋の山を指して笑った。その場はそのまま別れたが今こう言うべきだったことを思い出した。「川開き復活してよかったですね!」

 

 

フォトチャンネル 20220808 石巻川開き祭り03 新しい石巻の風景(350枚。より詳しくご覧になりたい方はどうぞ。)

 

 

付記1

門脇地区は区画整理が行われ既に2017年に「新門脇地区」として「まちびらき」が行われていた。(<まちびらき>石巻・新門脇 再生へ一歩
2017年3月20日 河北新報
)

 

付記2

中瀬にはかつて「秋葉大権現」という石碑もあり火之迦具土大神[ひのかげつちのおおかみ…火難除けの神]をお祀(まつ)りしていたが東日本大震災で消失した。

 

付記3

グールドのバッハで最もお気に入りの3分間(平均律 BWV 870)。

VOYAGER GOLDEN RECORD, Bach - Preludium C-dur, BWV 870


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