昨日、女川出身の鈴木麻弓さんの写真展を観てきた。マコちゃんと偶然でくわし、のけぞった。
釜石出身のカメラマン菊地信平さんとの共同写真展で、菊地さんは震災当時に現地に居合わせたため被災当時の生々しい写真を中心に、鈴木さんは女川の復興への力強い歩みを伝える写真を展示していた。
とりわけ後者は「女川マダム」と題したおば(あ?)ちゃんたちのエネルギーあふれるポートレイトがユニークだった。
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雨模様の午後、人も少なかろうと思い立ち寄った。会場に入ると奥の方から東北弁の話し声が聞こえていたので、「ああ、女川出身の人が来てるんだな」と思って、写真を観ていて暫く後、声をかけられふりむくとマコちゃんがいた。
「…!!…??」
一瞬、ボランティアで写真展のお手伝いにでも来ているのかと思い訊いてみると、そうではなく観に来ていたという。奥で鈴木さんとお話ししていたらしい。
そういうわけで私も鈴木さんに少しお話をうかがうことができた。女川マダム撮影の経緯は興味深かった。
被災地では様々なボランティア関連の企画が持ち込まれ、それらはボランティア・センターに申請される。鈴木さんの企画は当初却下されたそうだ。そしてボランティアセンターからは次のようなアドバイスがあったそうだ。被災した人々を元気づけるイベントのように銘打つと、現地の人は「周囲からうつ病と見られるのではないか」と心配して足を運ばないものです。そういう配慮が必要です、と。
伝えることと伝わることとは同じではない。そのため試行錯誤、工夫が必要だったそうだ。
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震災といえばその悲惨さが強調されがちだが、そこに生きる人たちの明るさも震災の真実なのだと思う。
ネガとポジ、どちらがネガでどちらがポジかはわからない。いずれにしてもそれらは表裏一体なのだ。
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明日は私は自宅にいる。亡くなった友を偲び、復興が進むことを願いながら飲もうと思う。
以上、新着情報。
付記1
写真展会場で鈴木さんの写文集「女川佐々木写真館」を買い求めた。震災からの鈴木さんの歩み、亡くなったご両親と女川への思いが写真とともにつづられている。松尾芭蕉の旅日記である「奥の細道」は紀行文と言われるが、俳句と散文の両方をふくむゆえ「俳文集」とも呼ばれる。「写文集」とはそれにあやかったものであろう。写真には師と仰ぐお父上の遺作もある。文章も紙数多く、「裏方でがんばってくださる方々」にふれた件が尊いと私には思えた。
付記2
最近つぶやいた曲。→Bee Gees - Live - Intro - You Should Be Dancing + おまけ
付記3(2012/03/12 追記)
鈴木真弓さんと高政さん(昔大文字屋にいたみさちゃんがいる)のトークセッション、見てみたらメチャクチャ面白かったのでお勧めです。(1の13:00から始まります。)
→ 鈴木麻弓写文集刊行記念クセッショントー1, 鈴木麻弓写文集刊行記念トークセッション2
※ 大文字屋系は全員無事でした。
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こちらのコメント欄でも結構です。
※ 各種情報。
〇石巻の被災状況と生活情報(2ちゃん情報多し。随時更新)
>http://blog.nexyzbb.ne.jp/rciel/
〇河北新報の地域密着情報
>http://www.kahoku.co.jp/
〇石巻・女川の震災被害(写真多数、日下羊一(真羊舎)さんのブログ。ツイッターも拝見しております。)
>http://shinyousha.com/shinsai/
〇石巻被災写真part1(私の見てきた石巻 20110331-0404)
>http://gallery.nikon-image.com/134530644/albums/2343202/
〇石巻被災写真part2(GWの石巻 20110502-0504)
>http://gallery.nikon-image.com/190858889/?command=myself
〇首相官邸からの情報
>http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html
そうでしたか。どうもありがとうございます。
今度帰省した折にきいてみます。
それにしてもどんなご縁があるかわかりませんね。