Eテレで仙台フィルの復興コンサートの様子がテレビで流れていました。
仙台市内の避難所に2名や3名で赴き、祈りの演奏を続けている様子が流れています。(よって題名もそこから)
それまで、その場にいる全員がつらい思いをしているので涙を流してはいけないと耐えて生活をされている観客のみなさんの
心をほぐし、涙を流し、明日への希望を音楽で引き出すお手伝いをしていました。
音楽、特に生音は心にダイレクトに響きます。
仙台フィルの方も「趣味であるし、仕事」という意識もあったところから「演奏ができることに感謝」
という意識に変化があったということが放送されていました。
ここからが本題。
ジョイントコンサートでも、定期演奏会でも、その他の依頼演奏でもそうですが
私は自分たちの演奏で少しの時間でも元気になってくださったり、幸せになってくださったらいいな。
と考えながら依頼演奏を受けています。(そこと、練習になかなか揃わないメンバーもいるので曲が仕上がるタイミングを
見測るのが非常にむつかしいことではあります)
ですから、プレイヤーも指揮者もこんな感じでいいか。
という気持ちの演奏はしてはいけない、と思っています。当たり前ですね。
例えば、指揮を振るからにはその曲を人一倍知り尽くす。
プレイヤーに対して音符一つの持つ意味を深く考えて伝えるのが指揮者の仕事であって
うわべでまとめるとやっぱり納得のいく演奏にはならない。
自分がその音楽で伝えたいことは何なのか。
吹けるから、やりやすいから、ではなく、
楽しんでもらえるために。
また来年も聞きたいから元気でいますので、とお話ししてくださるみなさんのためにもきっちりした練習が必要だなとつくづく感じました。
今日は初めから最後まで楽器を吹くことができ、そんなことを思いながら練習しました。
今日は次の依頼演奏の選曲でしたが、12名程度での訪問となりそうです。
少ない人数と思った方もおられるようですが、ほんの3年前ぐらいはずっとそうでした。
エキストラを取らない楽団ですからそんなこともあり得ます。
エキストラを取らないからこそのまとまった演奏や意見を出し合えるよい楽団に成長しましたから
自分たちの力を信じてやっていけたらいいなあと思います。
ところで、仙台フィルでも「ふるさと」を丁寧に演奏されていました。
本当に心に響く曲ですね。
当楽団の十八番である青い山脈もそうですが、
心に響く曲は何度やってもいい曲です。
特に「ふるさと」に関しては仙台フィルはそれはもう被災者の心に寄り添うような本当に美しい演奏で
テレビの前にいても心に響きましたから、目の前で聴かれた方々はもっとだと思います。
簡単な楽譜の「ふるさと」ですが、生音をお届けする楽団として丁寧な演奏ができるといいなと思いました。
当楽団でもこれだけいろいろな施設からお呼びがかかる楽団になりましたから、その場所まで伺うからには
自分たちの楽しむ気持ちだけでなく、
聴いていただく側のことをより考える時期に来たのかなあと思います。
お疲れさまでした。
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