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ケンタシノリのバルコニーから眺めて

勘太と夜中の便所(その17)

「ゆうれいが出ませんように……」
 勘太は、そっと便所の中へ足を入れました。板の上をふんでいくと、ギギッと不気味な音が耳に入ってきます。
「化け物、こわい……」
 暗やみの中、勘太は腹掛けをおさえながらしゃがもうとします。目の前のかべには、この前と同じようにおねしょみたいなシミがあります。
「ふはははは! おねしょこぞう、よくやってきたなあ」
「わ、わわわわわっ……」
 かべからあられたのは、勘太がこの前見たのと同じ化け物の顔です。



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