ドクターストップ小馬ちゃん

とうとうドクターストップがかけられてしまった。

今日は２週に一度の医者の日。
実はこのところ全く体調がよくなく、新しい仕事が始まった途端に、お食事中の方には大変申し訳ないけれども、嘔吐の連続。食欲も減退し、こんな中で満足に働く事などできるはずもない。
せっかく周囲からは、新しい進路先が見つかってよかったねという祝福と激励の言葉を多数頂戴していたのに、体調は言うことを聞かずに嘔吐の嵐。もともと新しい職場になじみづらかったのもあるのだけれど、このまま進路を決めてしまっていいのかという不安、体力的な不安、進路先が下請け業者で、元請けの上司は、実は前にいたホテルの元上司というしがらみ、本当は一ヶ月はゆっくり休みたかったのに、あれよあれよという間に話がどんどん進んでいって半月早く働き始める羽目になってしまった事に対する不安。いろんな思いが交錯していって、身体がどうにもならなくなっていった。
もちろん、働くことに関してこういった事態は不必要であることは百も承知の上。
しかし、世間知らずな俺は、いろんな思いが交錯していって立ち行かなくなってしまったのだ。

…ということを主治医にとうとうと話したら、主治医は一言。
「これは…。仕事を休んで、少し治療に専念したほうがいいでしょうね」
この台詞があと半年早く聞こえたなら、うつもここまでひどくはならなかっただろうとは後の祭りだが、たしかに毎日嘔吐の連続は辛い。かなり辛い。
とうとうドクターストップがかけられてしまった。
今は、これからをどうするかというよりも、少し治療に専念したいという思いが強い。これからなんて、むこう半年は失業保険が出るからなんとかなるだろう。退職金もわずかながら握らせてもらったから、生活に対する不安は、向こう半年はしなくて済む。いつから働けるのかという疑問は、今は持たないことにした。それは半年後に解決すればよろしかろうて。
とにかく、今はゆっくりしたい。
そうさせてほしい。
雑音は、聞かせないで。