取り上げるのがちょいと遅くなってしまって申し訳なし。
競馬ネタは本来、「競馬の話をしようか」というカテゴリに入れるのだが、この話は高知競馬の経営に関わる話なので、カテゴリは別にしようかと。
さて、さんざんピンチと騒がれ、そのたびに凌ぎきってきた高知競馬が、さらなる大ピンチに立たされている。
高知新聞ニュース - 高知競馬3826万円赤字 従業員賃金などを削減へ
で、今月からの高知競馬最下級レースの賞金をご覧頂こう。
7月2日高知競馬 第一競走
とうとう1着賞金が5ケタになっちゃったよママンつД`)
9万円か…。派遣社員のミニボーナスの方がもっといい金をもらえるのではないかと。
1着賞金が9万円なんて、飼い葉代すら出ないんだろうなあ。
ある掲示板を覗いたら、どこの競馬場かは書いていないけれど、ある地方競馬では賞金の減額に次ぐ減額で、馬に満足に飼い葉が与えられず、お腹を空かせた馬が苦し紛れに毎晩馬栓棒をかじっているんだとか。ここまで来たら、競馬を残す残さない云々のレベルではなく、もはやこれ以上競馬を続けること自体が、かえって動物虐待になってはいないだろうかとさえ思えてくるのである。馬のためにある競馬場が、もはや馬のためにもなっていないとしたら、これ以上悲しいことはない。
もとより、高知に限らず、一部を除くどこの地方競馬場もそうなのだが、累積赤字があまりにも莫大すぎて、競馬を止めようにも止められないという事情もある。事に高知に於いてはそれが顕著で、止めるにしても、累積赤字は高知県民の肩に重すぎるほどのしかかってくるわけで、税金負担がとても県民が耐えられる額では収まらないので、ハルウララのような、ごくごく一部の望みしかない起爆剤に頼るしかないのが現状なのである。
そのハルウララも、名前は言えないけれど安西というろくでもない馬主に替わってしまってからというもの、一方的に那須に連れて行かれてその後は全く音沙汰がない有様。安西が本当に競馬界を愛しているのなら、競馬界から愛されようと思うのなら、とっとと引退させてでもいいから、高知競馬を盛り上げるだけ盛り上げてから幕を引くべきだった。まあ、動物愛護の名を借りたクソ馬主など、この世から消えてもらいたいものだが。NAR(地方競馬全国協会)HPでは、まだ馬名登録を抹消されていないので、登録上は未だに現役という扱いになっているが、最後にレースをしたのが2004年8月、もう2年近いブランクがあるし、仮にもう一度高知競馬に戻ってきたところで、人々からは「あの芸能人は今?」的な扱いしか受けないのがオチである。
正直言えば、今残っているどの地方競馬にも生き残ってもらいたい。
地方競馬が潰れるということはそれ即ち、馬の受け皿がなくなることを意味し、ひいては大局的に見ても日本の競馬、馬産に多大な影響を与えるからである。
2001年4月に、大分県中津競馬が突然さじを投げて競馬を廃止して以来、潰れてきたのは、いずれもやる気の欠片すらない主催者ばかりであった。中には山形県上山競馬場のように、現場レベルでは廃止反対の署名活動をするなど、とても熱心だったところもあるにはあるのだが、いかんせん主催者があまりにもお役人過ぎた。残ってもらいたかったけれど、あんたらがそんなに競馬を止めたいというなら止めなさい、そのかわり関係者補償はしっかりして欲しい…。
今残っている競馬場の主催者は、どこもそれなりに熱意を持っていて、とりわけ高知競馬場は熱心で、橋本大二郎高知県知事御自らが、むこう3年間の期限付きでの存続を表明しているので、在任中はまず競馬の廃止はないと見ているのだが、これ以上いたずらに赤字が増えてどうにもならないとすれば、悲しいことだけれども致し方あるまい。
(写真は上から高崎、笠松(これは現役)、足利)
5年前は、1着賞金20万が、存続できるボトムラインだったのだが、いまやどこの競馬場も大幅に割り越しているのが現状である。東海地区もいまや1着賞金17万。
手元に3年半前、2002年12月の笠松競馬の「競馬エース」があったので、この頃の最下級条件戦の賞金を見てみたら、36万円。わずか3年で半額かよ…。・゜・(ノД`)・゜・。
残すのも残さないのも、道は険しい…。
競馬ネタは本来、「競馬の話をしようか」というカテゴリに入れるのだが、この話は高知競馬の経営に関わる話なので、カテゴリは別にしようかと。
さて、さんざんピンチと騒がれ、そのたびに凌ぎきってきた高知競馬が、さらなる大ピンチに立たされている。
高知新聞ニュース - 高知競馬3826万円赤字 従業員賃金などを削減へ
県は28日、高知競馬の本年度第1・四半期(4月1日―6月25日)の収支状況をまとめた。売上額は目標の89%にとどまり、3826万円の赤字。剰余金は1000万円を切った。第2・四半期(7月1日―9月24日)には債務超過に陥りかねないことから、従事員賃金や賞典奨励費などをさらに削減し、黒字転換を目指す。
収支によると、第1・四半期の総売上額は19億6600万円(100万円未満は切り捨て)。このうち南関東開催分など他場に分配する金額を除いた実収入は11億8600万円。一方、払戻金や賞典奨励費、人件費などの総支出は12億2300万円だった。
入場無料などのキャンペーンを行った6月後半は入場者が前年同期比で103%と健闘したが、5月は大半の開催日が雨天だったことや、大型連休中の開催が通常日の売上額にとどまったことが響き、全体では入場者が90・7%、売り上げは90・3%と苦戦した。
この結果、ハルウララブームなどで“貯金”した剰余金4677万円は850万円まで減少した。
県は第2・四半期の売り上げ目標を当初の85%に下方修正。その上で「赤字を出さない方策」として、従事員賃金と賞典奨励費を一律10%削減する第2・四半期計画案を提示。県馬主協会や県調騎会など関係団体でつくる高知競馬事業運営協議会で合意した。
山崎隆章・県競馬担当理事は「例年売り上げが落ち込む時期だが、今期は特に厳しかった。経費をさらにカットしなければならないが、今後も頑張ることで意見が一致した。ソフトバンクと楽天のネット馬券販売など希望の持てる材料もある」と話している。
17年度727万円赤字
また県は同日、高知競馬の17年度収支もまとめた。総売上額は前年度より約5億円増の88億8000万円だったが、他場への配分金を除く実収入は約1億4000万円減の57億6000万円。単年度収支は727万円の赤字だった。
県が3月に発表した決算見通しでは約2700万円の赤字が見込まれたが、諸経費の余剰分などで調整した結果、約2000万円縮小した。
「第2の危機」に直面
厳しい経営が続く高知競馬は剰余金が1000万円を切り、「第2の危機」に直面している。これまではハルウララ人気でためた“貯金”で赤字を補てんしてきたが、それも望めない。もう赤字を出せない厳しい状況下、関係者はさらに経費を削減して黒字化に挑む。
「第1の危機」は平成15年度の第1・四半期。四半期ごとの売り上げに応じて経費を決める「出来高制」がスタートした直後だった。賞典奨励費など相当な経費を削減したにもかかわらず、2500万円余りの赤字を出した。
関係者はさらなる削減に合意し、次の四半期で何とか黒字化を達成した。負け続けるハルウララがまだ見向きもされなかったころだ。
これで限界かと思われたとき、ハルウララブームが到来した。その風は日本中に吹き抜け、風前のともしびだった高知競馬に約1億2000万円もの剰余金をもたらした。
それから2年余り。高知競馬関係者の熱意が生んだ剰余金はじわじわしぼみ、もう850万円しか残っていない。
いわば「第2の危機」だ。今回も現実は相当に厳しい。賞典奨励費の一律10%削減で、半数近いレースは1着賞金が9万円まで落ちた。これは全国で最も低い。
しかし一筋の希望もある。年内にはソフトバンクと楽天が順次、ネットを使った馬券販売をスタート。売り上げ増に向け、高知競馬も新しい試みを模索している。
再び神風は吹くのだろうか。
で、今月からの高知競馬最下級レースの賞金をご覧頂こう。
7月2日高知競馬 第一競走
とうとう1着賞金が5ケタになっちゃったよママンつД`)
9万円か…。派遣社員のミニボーナスの方がもっといい金をもらえるのではないかと。
1着賞金が9万円なんて、飼い葉代すら出ないんだろうなあ。
ある掲示板を覗いたら、どこの競馬場かは書いていないけれど、ある地方競馬では賞金の減額に次ぐ減額で、馬に満足に飼い葉が与えられず、お腹を空かせた馬が苦し紛れに毎晩馬栓棒をかじっているんだとか。ここまで来たら、競馬を残す残さない云々のレベルではなく、もはやこれ以上競馬を続けること自体が、かえって動物虐待になってはいないだろうかとさえ思えてくるのである。馬のためにある競馬場が、もはや馬のためにもなっていないとしたら、これ以上悲しいことはない。
もとより、高知に限らず、一部を除くどこの地方競馬場もそうなのだが、累積赤字があまりにも莫大すぎて、競馬を止めようにも止められないという事情もある。事に高知に於いてはそれが顕著で、止めるにしても、累積赤字は高知県民の肩に重すぎるほどのしかかってくるわけで、税金負担がとても県民が耐えられる額では収まらないので、ハルウララのような、ごくごく一部の望みしかない起爆剤に頼るしかないのが現状なのである。
そのハルウララも、名前は言えないけれど安西というろくでもない馬主に替わってしまってからというもの、一方的に那須に連れて行かれてその後は全く音沙汰がない有様。安西が本当に競馬界を愛しているのなら、競馬界から愛されようと思うのなら、とっとと引退させてでもいいから、高知競馬を盛り上げるだけ盛り上げてから幕を引くべきだった。まあ、動物愛護の名を借りたクソ馬主など、この世から消えてもらいたいものだが。NAR(地方競馬全国協会)HPでは、まだ馬名登録を抹消されていないので、登録上は未だに現役という扱いになっているが、最後にレースをしたのが2004年8月、もう2年近いブランクがあるし、仮にもう一度高知競馬に戻ってきたところで、人々からは「あの芸能人は今?」的な扱いしか受けないのがオチである。
正直言えば、今残っているどの地方競馬にも生き残ってもらいたい。
地方競馬が潰れるということはそれ即ち、馬の受け皿がなくなることを意味し、ひいては大局的に見ても日本の競馬、馬産に多大な影響を与えるからである。
2001年4月に、大分県中津競馬が突然さじを投げて競馬を廃止して以来、潰れてきたのは、いずれもやる気の欠片すらない主催者ばかりであった。中には山形県上山競馬場のように、現場レベルでは廃止反対の署名活動をするなど、とても熱心だったところもあるにはあるのだが、いかんせん主催者があまりにもお役人過ぎた。残ってもらいたかったけれど、あんたらがそんなに競馬を止めたいというなら止めなさい、そのかわり関係者補償はしっかりして欲しい…。
今残っている競馬場の主催者は、どこもそれなりに熱意を持っていて、とりわけ高知競馬場は熱心で、橋本大二郎高知県知事御自らが、むこう3年間の期限付きでの存続を表明しているので、在任中はまず競馬の廃止はないと見ているのだが、これ以上いたずらに赤字が増えてどうにもならないとすれば、悲しいことだけれども致し方あるまい。
(写真は上から高崎、笠松(これは現役)、足利)
5年前は、1着賞金20万が、存続できるボトムラインだったのだが、いまやどこの競馬場も大幅に割り越しているのが現状である。東海地区もいまや1着賞金17万。
手元に3年半前、2002年12月の笠松競馬の「競馬エース」があったので、この頃の最下級条件戦の賞金を見てみたら、36万円。わずか3年で半額かよ…。・゜・(ノД`)・゜・。
残すのも残さないのも、道は険しい…。
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