小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

もうすぐ外は白い冬

2006-11-27 22:17:20 | 家族揃って明るく楽しい公営競技
北海道新聞 農林水産 ばんえい競馬の廃止決まる 帯広、岩見沢が存続を断念

約31億円の累積赤字を抱えるばんえい競馬の存廃問題で27日、岩見沢と帯広の両市長がそれぞれ存続を断念する考えを表明、ばんえい競馬の廃止が事実上決まった。北海道独特のばんえい競馬は公営化した1946年以来の歴史に幕を閉じる。馬産地北海道での廃止決定は、公営競技の赤字に悩む全国の自治体にも影響を与えそうだ。

 近く同競馬を開催してきた帯広、旭川、岩見沢、北見の4市市長会議で廃止を正式に確認、来年3月末まで予定されている開催日程の打ち切りや騎手、厩務員ら関係者の補償、再就職などについて協議する。一方、調教師や騎手でつくる調騎会や生産者団体は、帯広市などに存続を働きかけていく姿勢だ。

 岩見沢市の渡辺孝一市長は会見で「予想以上の速さで市場規模と発売額が減少している。誠に残念で断腸の思いだが、存続を断念する」と述べた。また帯広市の砂川敏文市長も別の会見で「単独での開催は収支バランスを取るのが2市以上に難しい。存続できず残念に思う」と話した。

 ばんえい競馬は4市で開催していたが1998年度から赤字に転落。抜本的な運営見直しに着手したが、旭川、北見両市が撤退を表明、存続に前向きな帯広市が岩見沢市に2市開催案を提案していた。

 調騎会の服部義幸会長(59)は「残念だ。みんなこの仕事以外では飯が食えない。なくなるまであきらめない」と話した。


ということで当ブログは、正式にばんえい競馬廃止と断じます。
正式なソースがないので真偽の程は定かではないが、砂川帯広市長は会見の席で、「支援企業があれば再検討もありうる」というニュアンスの発言をしたということが伝えられ、この言葉をすがるような思いで聞いていたファンも多いと聞く。
とするならば、支援企業が決定してからリリースすれば良かっただけの話ではないのか。
本当に帯広市が存続に向けて動いていたとするならば、10月に正式に2市離脱を表明してからわずか2ヶ月で、40億も借金を背負える企業を探す暇などあるはずもなく、天体観測、いわば市長の最後のリップサービスではないのか。しかもどの自治体も、第二、第三の夕張市への転落を恐れている状況下で、自治体はおろか、北海道の企業もどこも青息吐息。40億もの金をボンと出せるような企業などあるはずもないことは、素人目から見ても明らかだ。
であるならば、矢野吉彦アナの言うような、「ファウルチップで粘っている状態」にしておくくらいなら、とっとと「借金は背負えませんから、残念ながら廃止します」と言ってくれた方が、ダメージは大きいけれど、どれだけ楽なことか。全く見込みのない延命処置を施されたところで、死んでゆく苦しみは変わらないのだから、いっそのこと蘇生装置を外してくれた方がどれだけ楽なことか。

しかも今回の廃止問題は、さすがに中津ほどではないにしても、展開があまりにも急すぎた。旭川、北見両市の撤退が正式に伝えられてから、わずか2ヶ月での展開。要は、「赤字額がこれ以上増え続ければ、我々はもう背負えない。ならばみんなでやめちまえ」ということである。
その僅か2ヶ月の間に、存続への道を探る動きへの時間を、はたしてどれほど取れたというのか。元々旭川、北見の2市離脱は前々から噂されていたのだから、今思えば、4市とも、どのような形で離脱宣言をすれば清算できるかを水面下ではかっていたと、もはや既定路線であったのではないかと考える方が自然のような気がしてきた。お互いに顔を立て合えば、多少の泥は被るけれども、お互いに波風が立たずに顔が立てられる。ならばいっそ2市ずつ離脱表明すればよい。

今回の事例は、地方競馬存続派、廃止派双方に一石を投じる結果となったとともに、公営競技全般に対しても一石を投じられた。
おそらくこの先も地方競馬の廃止は続くだろう。
そうした時に、これ以上の競馬場の廃止が、日本の競馬の体系、馬産に、必ずや悪影響を及ぼす。そうなった時に、中央地方関係なく、垣根を越えて存続の道を考えなければ、このまま行けば、日本に馬産は必要なくなる。必要な分は海外から供給して貰えばよい、香港方式の競馬体系になって行かざるを得ない。
そうしないために、JRAはどうすべきか。
クソの役にもたちゃしねえNARはどうすべきか。
「真剣に考えなければならない時が来ている」…と言われて、もう5年以上は立ちますかね。未だに真剣に考えられる機運が来たためしがない。「笛吹けど踊らず」とはまさにこのこと。

そして、我々ファンも考えなければならない。
ディープのブームはブームとして、それはそれで結構。
その裏で、1着賞金9万円のレースが行われているのも、また事実。
地方では、ろくに飼い葉も与えられず、腹を空かせた馬が、苦し紛れに毎晩馬栓棒をかじっていると聞く。
そこまで経費を削減してまで、競馬を存続させることが、果たして本当に正しい姿なのかどうか。

競馬には、もう一度息を吹き返して貰いたい。
これ以上、どこにも潰れて欲しくはない。
ただ、これ以上馬と関係者に負担を強いてまで、我々の娯楽を生き延びさせることが、本当に未来に繋がるのだろうか。
もはや本当に、競馬は、公営競技は、「死に体」なのか。

もう終わりだね
君が小さく見える
私は泣かないから このまま一人にして
君の頬を涙が 流れては落ちる
僕等は自由だね いつかそう話したね
まるで今日の事なんて 思いもしないで
さよなら さよなら さよなら
もうすぐ外は白い冬
愛したのは たしかに君だけ
そのままの君だけ

オフコース・さよなら

  
↑さようなら、ばんえい競馬。


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