嗚呼、「名門の競馬新聞、ホースニュース馬」…。
ソースは「ホースニュース馬」トラックマン、辻三蔵氏のブログから。
辻三蔵の辻説法
この話自体は昨夜の時点で掴んではいたのだが、まさか本当に昨日で新聞の発行がストップするとは思わず、今朝の反応を待って書いた次第。
っていうか…。
「馬」よお前もか…。・゜・(ノД`)・゜・。
看板に井崎脩五郎や阿部幸太郎を据え、どちらかといえば穴っぽい予想が売り。
新聞の印もオッズと必ずしも連動しない場合も多々あり、印が多めに集まる馬同士で買ったら意外についた…ということもしばしば。ということは、「印上は無印」同士の組み合わせで決まっても、終わってみたら3桁配当…なんてこともしばしばあるわけで、穴予想故のリスクもあった。
おいらが生まれて初めて競馬新聞なるものを自分で買って手にしたのは、1992年9月27日の4回中山6日目の「ホースニュース馬」だった。
他場発売が阪神で神戸新聞杯、函館で函館3歳Sがあったというのに、未だタブロイド判の4ページで、この頃の競馬新聞は、他紙が大型判になっていた中で、このホースニュース馬とケイシュウニュースだけがタブロイドのままだったと記憶している。
1990年代になると電算写植が全盛の中、1990年代中盤まで、ホースニュース馬の南関東版は、いわゆる活版印刷が残っていて、活字が90度転がっていたりするのが当たり前だったのも、今となっては懐かしい味だ。
この活版印刷がなかなかいい味を出していたから、おいらが南関東へ行くと、一時期は必ずホースニュース馬を買っていたっけなあ…。ナイター開催になると、赤い字が全てショッキングピンクに変換されて印刷され、華やかなナイター競馬に華を添えていたのも、この時代のよき思い出だ。
このご時世、10年前とも競馬新聞の業界は違ってきていて、必ずしも専門紙が必要とされない時代、とうとう堪えきれずに倒産してしまったか…。
中央競馬の新聞での休廃刊となると、関西では「競馬キンキ」の中央版がいつの間にか無くなっていたことはあったけれど、関東では「ケイシュウニュース」が2001年3月を最後に中央版の発行を取りやめ、南関東版に特化していらい、7年ぶりの出来事。
それ以前にも、関西では「競馬サイエンス」なんていうドマイナーもドマイナーな新聞があって、ひっそり消えていったこともあったっけねえ…。
ただ、今回の場合は休廃刊ではなく、「倒産」だから、まさしく廃刊。
なにせ、昔の競馬新聞の資料として残っているのは「ホースニュース馬」の場合がほとんどで、寺山修司が報知新聞に書き残したコラムを編集して本を出した時でさえ、昔の出走表にはホースニュース馬の馬柱が添えられていたくらい(一部日刊競馬、ダービーニュース等あり)だから、資料として紙面が残っている辺りは、さすが「名門の競馬新聞」の名前に偽り無し…を感じさせたものだったのだが…。
今となっては、このCMも、本当に昔語りになっちゃうのかなあ…。
You Tube - ホースニュース馬CM
【2/18 17:00追記】
考えてみたら、日曜の夜に突然「わが社が倒産しました」と言い出すのもおかしな話で、取引先はさぞびっくりしたに違いない。
いつの間にやら辻三蔵氏のエントリも「休刊」の文字に差し替えられており、とにかく「休刊」するのは間違いないようである。
発行されるのは、今日発行分、つまり明日付けの南関東大井競馬場発行分までで、60年以上の長い歴史に終止符を打つとのこと。
「部屋の中を整理していたら、昔のホースニュースが出てきた。
太い親父の字で、『○-○ 1×××円、的中!』と書いてある。
俺も、この坊主のために、今日の成績を書いておくとするか」
受け継がれ、読まれ続ける、名門の競馬新聞、ホースニュース馬。
こんな(台詞は完全にこうだったかはあいにくと思い出せないが、こんなやつだった)CMがつい数年前まで、ラジオ日本で流れていたのだが、もう、俺たちの「坊主」の世代に、「ホースニュース馬」といっても通じなくなっちゃうのか…。
せめて社に保存してあると思われる資料は、どこかに保存して頂いて、競馬の歴史の証人になっていただきたいものである。
さびしいなあ…。
ソースは「ホースニュース馬」トラックマン、辻三蔵氏のブログから。
辻三蔵の辻説法
『ホースニュース馬』社が今日2月17日をもちまして、倒産しました。明日から中央、公営版を含めて新聞は発行されません。1945年に創刊されて以来、63年間、『馬』社をご愛読していただき、ありがとうございました。
この話自体は昨夜の時点で掴んではいたのだが、まさか本当に昨日で新聞の発行がストップするとは思わず、今朝の反応を待って書いた次第。
っていうか…。
「馬」よお前もか…。・゜・(ノД`)・゜・。
看板に井崎脩五郎や阿部幸太郎を据え、どちらかといえば穴っぽい予想が売り。
新聞の印もオッズと必ずしも連動しない場合も多々あり、印が多めに集まる馬同士で買ったら意外についた…ということもしばしば。ということは、「印上は無印」同士の組み合わせで決まっても、終わってみたら3桁配当…なんてこともしばしばあるわけで、穴予想故のリスクもあった。
おいらが生まれて初めて競馬新聞なるものを自分で買って手にしたのは、1992年9月27日の4回中山6日目の「ホースニュース馬」だった。
他場発売が阪神で神戸新聞杯、函館で函館3歳Sがあったというのに、未だタブロイド判の4ページで、この頃の競馬新聞は、他紙が大型判になっていた中で、このホースニュース馬とケイシュウニュースだけがタブロイドのままだったと記憶している。
1990年代になると電算写植が全盛の中、1990年代中盤まで、ホースニュース馬の南関東版は、いわゆる活版印刷が残っていて、活字が90度転がっていたりするのが当たり前だったのも、今となっては懐かしい味だ。
この活版印刷がなかなかいい味を出していたから、おいらが南関東へ行くと、一時期は必ずホースニュース馬を買っていたっけなあ…。ナイター開催になると、赤い字が全てショッキングピンクに変換されて印刷され、華やかなナイター競馬に華を添えていたのも、この時代のよき思い出だ。
このご時世、10年前とも競馬新聞の業界は違ってきていて、必ずしも専門紙が必要とされない時代、とうとう堪えきれずに倒産してしまったか…。
中央競馬の新聞での休廃刊となると、関西では「競馬キンキ」の中央版がいつの間にか無くなっていたことはあったけれど、関東では「ケイシュウニュース」が2001年3月を最後に中央版の発行を取りやめ、南関東版に特化していらい、7年ぶりの出来事。
それ以前にも、関西では「競馬サイエンス」なんていうドマイナーもドマイナーな新聞があって、ひっそり消えていったこともあったっけねえ…。
ただ、今回の場合は休廃刊ではなく、「倒産」だから、まさしく廃刊。
なにせ、昔の競馬新聞の資料として残っているのは「ホースニュース馬」の場合がほとんどで、寺山修司が報知新聞に書き残したコラムを編集して本を出した時でさえ、昔の出走表にはホースニュース馬の馬柱が添えられていたくらい(一部日刊競馬、ダービーニュース等あり)だから、資料として紙面が残っている辺りは、さすが「名門の競馬新聞」の名前に偽り無し…を感じさせたものだったのだが…。
今となっては、このCMも、本当に昔語りになっちゃうのかなあ…。
You Tube - ホースニュース馬CM
【2/18 17:00追記】
考えてみたら、日曜の夜に突然「わが社が倒産しました」と言い出すのもおかしな話で、取引先はさぞびっくりしたに違いない。
いつの間にやら辻三蔵氏のエントリも「休刊」の文字に差し替えられており、とにかく「休刊」するのは間違いないようである。
発行されるのは、今日発行分、つまり明日付けの南関東大井競馬場発行分までで、60年以上の長い歴史に終止符を打つとのこと。
「部屋の中を整理していたら、昔のホースニュースが出てきた。
太い親父の字で、『○-○ 1×××円、的中!』と書いてある。
俺も、この坊主のために、今日の成績を書いておくとするか」
受け継がれ、読まれ続ける、名門の競馬新聞、ホースニュース馬。
こんな(台詞は完全にこうだったかはあいにくと思い出せないが、こんなやつだった)CMがつい数年前まで、ラジオ日本で流れていたのだが、もう、俺たちの「坊主」の世代に、「ホースニュース馬」といっても通じなくなっちゃうのか…。
せめて社に保存してあると思われる資料は、どこかに保存して頂いて、競馬の歴史の証人になっていただきたいものである。
さびしいなあ…。
12年以上前のエントリにコメントありがとうございます。コメント返しが大変に遅くなったことをお詫び申し上げます。
実はこの頃は昔の競馬新聞はちょくちょくとっていたんですが、実家から現在の居宅に引っ越した際に資料が散逸してしまい、こうして写真を撮っているのが奇跡と思えるほどのものになってしまいました(・・;)
競馬新聞も国会図書館に保存されているのでしょうか。今度機会があったら調べてみたいと思います。
今、懐かしく昔の「馬」を見ている。
「馬」よ。本当に長い間、ありがとう。
お前に代わる暗号が書いてある競馬新聞を発見するよ。
さらば、馬ちゃん、ありがとう。
思えば看板予想屋が揃ってましたね。
井崎、アベコー、丹下…。
思うに、今「この人の予想の印が見てみたい」と思わせるのは、日刊競馬の柏木集保だけになっちゃいましたね。
こんな所にも、専門紙の苦境が垣間見えますね。
>タコ徳利さん
ちなみにあたくしは元来がダービーニュース派なもので、関西に行けば競馬ニホンを使ってますが何か?
井崎さんは「競馬評論家」を名乗らなくても十分飯を食って行けますからね。
トウカイテイオーが春・天に出たとき、初めての京都遠征した際に淀駅前で、
関東にない新聞をさがして名前につられ買いました。
思えばニホン や ファンは知ってましたが『キンキ』は知らなかったよ。
そうなると、丼崎さんは死ぬまでフジテレビなんだろうね。
勝馬派のタコ徳利でした。
前は夕刊フジ、今は内外タイムスへと移籍し、当たる時はドカンと炸裂します。
ホースニュース馬社の近所は、確か東池袋大勝軒(違う場所で再開した)やサンシャイン60&シティもある為、CS放送などのアンテナを井崎さん・アベコーが位置を直した事もありました。
(井崎さんがゲスト出演した文化放送の番組より)
競馬エイト派の私なら、「(大橋)巨泉でバッチリ!」と同じ位インパクトありましたね。