第９回ジャパンダートダービー

暦の上ではもう７月だから、このレースはいわば「２００７年下半期」のテリトリーに入る競走なのだけれども、かといってこのレースだけ「後半戦のレースですよ」と言われてもあまりにピンと来ないので、ここは一つ、帝王賞の立場はあるけれども、「上半期の総決算」の一つとして考えておこう。

まあ、上半期のおいらの予想はまるでろくな事がなかったわけだが…。

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出走表はこちらから。

今回は例年とは異なり、「中央の大将」対「南関東三強」の図式。
いつもは中央馬の天下というレースばかりだっただけに、今回は馬券的にも妙味アリのレースかと。
一番人気は、兵庫ＣＳを出遅れて楽勝したフェラーリピサを、府中で計算ずくの上できっちり差しきった○[１]ロングプライドだが、実力は折り紙付きも、まず大井の砂が合うかどうか。これだけ雨が降って、本番は泥んこ馬場が濃厚。となると、後ろから仕掛けて届くのか…という不安材料もなきにしもあらず。ましてや前走を見る限り、脚質転換が功を奏したとはいえ、どうも府中のような、どちらかといえば軽い馬場向きではないのかなと。こればっかりは直前までのレースの傾向を見てみないと何とも言えない部分があるにせよ、ここまで雨が降ってしまうと、この後仮に止んだとしても、相当力が要る馬場になっていることは間違いないだろうし、そうなると果たして歴戦の雄のように、力でねじ伏せる…というレースが出来るのかどうか。

本命は前走戸崎の好騎乗で、戸崎自身の中央競馬初勝利で波に乗る◎[１０]アンパサンド。前走はまさにお見事の一言。問題は戸崎自身が重圧に勝てるかどうか。

前走は一番人気を背負いながらゲートで膠着、久々に「鉄火場の大井」が見られた▲[５]トップサバトン。気の悪いところは見せても、正直切れ味が信条なだけに、あの一戦限りでは見限れぬ。ただ、気性面に不安があり、ゲートで遅れないこと、道中やる気をなくさないこと。その二つがクリアできれば、羽田盃の再現があっても全く不思議ではない。
前走終了後、最終レースのパドックで罵声という罵声を一身に浴びた御神本は、裏で何があったかは単なる一ファンの知るところではないが、その後サバトンの調教をすっぽかして騎乗停止、羽田盃のヤネに乗り代わりもプラスに出るか。騎手も一発屋の気もあるだけに、前走人気を裏切った激走も怖い。

ひろゆきから今野に乗り替わった△[１４]フリオーソの意図が読めないような…。
今野が悪いとは言わないが、正直あんまり調子が良くないだけに、この手替わりがどう出るか。

正直、馬券的にはこの４頭、どこから入るか…という結論になるだろうか。
おそらくこの４頭からどう入るかが、馬券的には正解にかなり近づいているのではないかと。

馬券は馬連馬単なら◎から３点。
３連単は◎○→◎○▲→○▲△。荒れるとすれば３着の狂い目だが、正直３着に残りそうな穴馬が見つからない。

今回ばかりは◎が堂々と勝ち名乗りを受けますように…。