6月の高松宮記念杯の売り上げ不振が影響したか(もちろんそれだけが原因ではないにしろ)、それ以来、存廃の岐路に立たされてきた、滋賀県の大津びわこ競輪場が、今年度末、来年3月末を持って廃止されることになりました…。
大津市の「大津びわこ競輪」、今年度で廃止(読売新聞) - goo ニュース
1990年代後半から一向に上向く気配のない不況下にあって、この10年、いや15年で、坂道を転がり落ちるように売り上げ減が続く各種公営競技にあって、まず全国一元化の運営がなされていない地方競馬からガラガラと音を立てていくように壊れていき、同じように売り上げが右肩下がりの競輪も、2002年に近畿2場と門司競輪が廃止され、その後はなんとか持ちこたえていた競輪事業…と思われていたが、今年3月には首都圏神奈川の花月園競輪場が廃止、大津びわこもここに来て今年度で事業廃止を打ち出すなど、とにかく青息吐息。
各競輪場も、S級選手が走るシリーズだと、全国各地の場外で発売してくれるので、ある程度の売り上げは確保できるものの、ヒラのA級戦開催だと、とにかく売り上げは酷い有様。ナイター開催ができる場、首都圏だと川崎や松戸、京王閣のような場所だと、同じく広域で場外発売をしてくれるから、ある程度の売り上げの上乗せは効くだろうが、それとてナイター設備にかかる経費を考え合わせると、主催者の取り分はいかばかりか…と思う数字が並ぶ。
例えば。
ナイターS級シリーズの松戸競輪2日目の、昨日16日の売り上げ。
入場人員1720名、売り上げ1億9594万1700円。
これが昼間開催の普通開催、大宮競輪2日目の昨日の売り上げ。
入場人員2265名、売り上げ7220万3000円。
つい10年くらい前までは、もちろんその頃から売り上げ減は叫ばれては痛けれど、それでも首都圏各場とも、ヒラ開催でも1億以上はどこも売り上げていた。
それがあっという間に10年で売り上げはがらんがらんと落ち、場内も今ひとつ歓声もヤジも飛ばないから、良くも悪くも本当に静か。
これが少し前くらいなら、選手がちょっとでも変な走りを見せたと思ったら、即座にスタンド各所から罵声が飛んだのだが、今やそんな姿すら昔の話。
引き合いに出した10年前に比べて、開催にかかる諸経費の削減がどの程度進んだかは分からない。とにかくお客さんが入らなくなったので、スタンドの一部を閉鎖して、光熱費用などを浮かせる措置は、各場とも取っているけれど、選手などへ渡る賞典費などは、どの程度削減されているのだろうか。あたしもその辺は素人なんで…。すんまそん。
ただ、このままのバランスシートで開催されることが続くなら、おそらく年を追うごとにドミノ式で閉鎖する競輪場は増えていくだろう。それは各事業者とも分かっているはずで、しかし如何ともしがたい状況が続いているのは百も承知なのだが…。
地元千葉競輪だって、いつ倒れるか分かったモンじゃないしねえ…。
つい4~5年前までは、ヒマさえあれば知人達とよく遊びに出かけたものだが、それができなくなった状況が、即ち各種公営競技が抱える問題の一つでもある訳で…。
正直、「次はどこだろう…」ということを考えておいた方がいいのかもしれない。
選手にとっては死活問題だとは思うが、こればっかりは如何ともしがたい訳で…。
大津市の「大津びわこ競輪」、今年度で廃止(読売新聞) - goo ニュース
大津市の目片信市長は17日の市議会特別委員会で、大津びわこ競輪を今年度末で廃止すると表明した。
売り上げは1997年の493億円をピークに減少、2004年度以降は赤字が続いており、継続しても収支が改善する見込みはないと判断した。累積赤字は25億8000万円に上る見通し。毎年6月に開催してきたG1レース「高松宮記念杯」は返上する。
同市によると、同競輪場は50年に滋賀県と市が共同で開設。89年以降は市単独で運営していた。
全国競輪施行者協議会(東京)によると、競輪は全国的に人気が低迷し、02年に西宮、甲子園両競輪場(兵庫県西宮市)と門司競輪場(北九州市)、今年3月には花月園競輪場(横浜市)が廃止された。
1990年代後半から一向に上向く気配のない不況下にあって、この10年、いや15年で、坂道を転がり落ちるように売り上げ減が続く各種公営競技にあって、まず全国一元化の運営がなされていない地方競馬からガラガラと音を立てていくように壊れていき、同じように売り上げが右肩下がりの競輪も、2002年に近畿2場と門司競輪が廃止され、その後はなんとか持ちこたえていた競輪事業…と思われていたが、今年3月には首都圏神奈川の花月園競輪場が廃止、大津びわこもここに来て今年度で事業廃止を打ち出すなど、とにかく青息吐息。
各競輪場も、S級選手が走るシリーズだと、全国各地の場外で発売してくれるので、ある程度の売り上げは確保できるものの、ヒラのA級戦開催だと、とにかく売り上げは酷い有様。ナイター開催ができる場、首都圏だと川崎や松戸、京王閣のような場所だと、同じく広域で場外発売をしてくれるから、ある程度の売り上げの上乗せは効くだろうが、それとてナイター設備にかかる経費を考え合わせると、主催者の取り分はいかばかりか…と思う数字が並ぶ。
例えば。
ナイターS級シリーズの松戸競輪2日目の、昨日16日の売り上げ。
入場人員1720名、売り上げ1億9594万1700円。
これが昼間開催の普通開催、大宮競輪2日目の昨日の売り上げ。
入場人員2265名、売り上げ7220万3000円。
つい10年くらい前までは、もちろんその頃から売り上げ減は叫ばれては痛けれど、それでも首都圏各場とも、ヒラ開催でも1億以上はどこも売り上げていた。
それがあっという間に10年で売り上げはがらんがらんと落ち、場内も今ひとつ歓声もヤジも飛ばないから、良くも悪くも本当に静か。
これが少し前くらいなら、選手がちょっとでも変な走りを見せたと思ったら、即座にスタンド各所から罵声が飛んだのだが、今やそんな姿すら昔の話。
引き合いに出した10年前に比べて、開催にかかる諸経費の削減がどの程度進んだかは分からない。とにかくお客さんが入らなくなったので、スタンドの一部を閉鎖して、光熱費用などを浮かせる措置は、各場とも取っているけれど、選手などへ渡る賞典費などは、どの程度削減されているのだろうか。あたしもその辺は素人なんで…。すんまそん。
ただ、このままのバランスシートで開催されることが続くなら、おそらく年を追うごとにドミノ式で閉鎖する競輪場は増えていくだろう。それは各事業者とも分かっているはずで、しかし如何ともしがたい状況が続いているのは百も承知なのだが…。
地元千葉競輪だって、いつ倒れるか分かったモンじゃないしねえ…。
つい4~5年前までは、ヒマさえあれば知人達とよく遊びに出かけたものだが、それができなくなった状況が、即ち各種公営競技が抱える問題の一つでもある訳で…。
正直、「次はどこだろう…」ということを考えておいた方がいいのかもしれない。
選手にとっては死活問題だとは思うが、こればっかりは如何ともしがたい訳で…。
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