年を重ねるにつれ、だんだん嬉しくなくなるのが、誕生日を迎えること。
でも、こんな話を聞いたら、そんな話がイヤダイヤダ(←馬の名前じゃないよ)とは、言っていられなくなるもんですわ。
武州山、苦節11年で同級生の大関撃破(産経新聞) - Yahoo!ニュース
こちらの記事も詳しそうなのでご紹介。
雲上の同世代から殊勲=遅咲き武州山、粘り勝ち-大相撲九州場所6日目 - 時事ドットコム
取り組みの動画はこちら。
取り組み後インタビューはこちら。
一応記事の補足をしておくと、この武州山と琴光喜の対戦は、昨日の一番が初顔合わせというところも、記事だけでは読めないヒントになってくる。
33歳で、同級生、しかも大関と「初顔合わせ」、さらに大相撲入りしてからも、99年に幕下で一度取り組みがあったきり…という二人。
初土俵は武州山の方が早かったのだけれど、学生相撲のエリートは階段をあっという間に駆け上がり、いつしか大関に。その琴光喜とて、いつもいつも関脇まで上り詰めては、「7連勝から8勝7敗」と言われたように、なかなか上位陣には強さを見せつけることが出来ず、厚すぎる壁に幾度となく阻まれた。
対する武州山。
いつぞやは「十両互助会」と言われて幾年月。
ようやく自己最高位の前頭3枚目に昇進して、初めて迎える大関・横綱対決。
昨日は何の気なしに大相撲中継を見ていたのだけれど、同級生で初顔合わせ…というところに、大いに引き込まれちゃった。
どちらも幕下付け出しデビューだから、中学校を卒業して前相撲から叩き上げられていた力士達にとっては、どちらも「大学卒の(以下略)」というレッテルはついて回るのだけれど、幕下付け出しデビューだからといって、即座に十両入りが確約されているわけでもなく、ケガなどで下位に低迷することだってよくある話。
ただ、いかんせん、おいらも相撲観戦の道に再びはまり込んでまだ数年…という若輩者、武州山のことを聞かれたら、「そんな力士もいたねえ」くらいの認識でしかない。しかも、「武州」というから埼玉か群馬の力士かと思ったらさにあらず、青森県青森市(旧浪岡町)出身だそうで。更に相手は琴光喜。下位力士には圧倒的な力を誇示するだけに、当たって砕けてナンボだよなあ…と思って見ていたら…。
右回しを取られて白房下に寄られ、こりゃもう寄り切られるのか…と思った土俵際、琴光喜が武州山に身体を預ける。堪える武州山。行司軍配は武州山に上がったが物言い。
ただ、どうやら行司軍配どおり、足は出ておらず、むしろ琴光喜の体位が死んでいたんじゃないかなあ…と思って見ていたら、行司軍配どおり武州山の勝ちと決定。
なによりも心が震えたのは、戦前に「無心で当たって自分の力を出し尽くす」といった通り、本当に無心でぶつかっていったこと。
俺達もこの年になると、これまでに多かれ少なかれいろんなことを経験してくるから、何事に対しても「無心でぶつかる」という行為をしなくなる年頃。
それを身体で表現して、勝ってしまうのだから大したもの。
しかも武州山、コメントがまたふるっている。
NHKのインタビューで、「一生の思い出になります」って…。・゜・(ノД`)・゜・。
いや、まだ思い出作りをしちゃあかんでしょ(笑)。
っていうか、放送席の舞の海さん。
「気持ちは武州山の方が若いですね」って…ww
昭和50年代前半の生まれだと、スポーツ界では立派にベテラン扱いされるご時世。
ベテランが、ベテラン相手に初顔合わせ、しかも同級生、格下で、大関を破る銀星を挙げるのだから、これはもうあっぱれ。
おいらもなんだか勇気をもらったぜ。
ありがとう、武州山。
俺も頑張るよ。
何を? 何かをだよ!!(←逆ギレ)
でも、こんな話を聞いたら、そんな話がイヤダイヤダ(←馬の名前じゃないよ)とは、言っていられなくなるもんですわ。
武州山、苦節11年で同級生の大関撃破(産経新聞) - Yahoo!ニュース
初土俵から11年かけて番付を自己最高位の前頭3枚目まで上げてきた武州山に歓喜の瞬間が訪れた。大関戦初勝利。しかも相手は学生時代からしのぎを削る同い年の琴光喜で、「ここまできたか。地道にやってきて報われた」と感慨深げだ。
執念で白星を拾った。正面から体をぶつけ合い、相手に得意の右差しを許して攻め込まれたものの、土俵際で逆転の引き落とし。物言いがつき「駄目だと思った」とあきらめたが、土俵に踏みとどまっていた。
大東大から平成11年初に幕下付け出しでデビューする。日大出身の琴光喜が翌場所に幕下付け出しデビューし、同年夏に敗れて以降は対戦がなかった。ライバルが番付を駆け上がる一方、自身は故障もあって2年後には序二段まで降格。15年九州の新十両昇進後も2度の幕下降格を経験した。
2度目の幕下降格も経験した19年には、引退を決意して家族に打ち明けた。そこへ届いたのが、大学時代の恩師、松坂憲明監督が57歳の若さで急逝したとの悲報。「何も恩返しができていないままではやめられない」と奮起し、ここまで来た。
師匠の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)も「普段からよくけいこをしているからね。相撲は年齢じゃない。きょうはよかった」と喜ぶ。これで星は五分。33歳の苦労人は、次の夢である結びでの横綱戦を目指して精進を重ねる。(奥山次郎)
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雲上の同世代から殊勲=遅咲き武州山、粘り勝ち-大相撲九州場所6日目 - 時事ドットコム
物言いの協議を、武州山は「取り直しだけは嫌だ」と思って待った。右のかかとが残っていて、軍配通り。3日目の琴欧洲戦に続く上位挑戦2度目で琴光喜を破り、「信じられない」と息が弾んだ。
ともに体当たりのように立ち合い、いったん右四つ。振りほどかれ、両まわしを引いて寄られたが、土俵際で引き落とし。師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)を「一生懸命力を出して、最後まで残った」と喜ばせた。
大東文化大から1999年初場所、幕下付け出しで初土俵を踏んだ。といっても学生時代の優勝は4年の時の宇佐大会だけ。この時に準決勝で田宮(現琴光喜)、決勝で加藤(現高見盛)に勝ったが、琴光喜は学生時代にタイトルを27も獲得したエリート。武州山にとっては、同学年とは思えない存在だという。
けがもあり、一時は序二段まで落ちた武州山が、ようやく入幕を果たしたのは昨年九州場所、32歳の遅咲きだった。入門11年目で、雲の上の同世代から挙げた殊勲星。最近は相撲が積極的になったと言われて、「風前の灯ですよ」。さらりと冗談を返した。
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取り組み後インタビューはこちら。
一応記事の補足をしておくと、この武州山と琴光喜の対戦は、昨日の一番が初顔合わせというところも、記事だけでは読めないヒントになってくる。
33歳で、同級生、しかも大関と「初顔合わせ」、さらに大相撲入りしてからも、99年に幕下で一度取り組みがあったきり…という二人。
初土俵は武州山の方が早かったのだけれど、学生相撲のエリートは階段をあっという間に駆け上がり、いつしか大関に。その琴光喜とて、いつもいつも関脇まで上り詰めては、「7連勝から8勝7敗」と言われたように、なかなか上位陣には強さを見せつけることが出来ず、厚すぎる壁に幾度となく阻まれた。
対する武州山。
いつぞやは「十両互助会」と言われて幾年月。
ようやく自己最高位の前頭3枚目に昇進して、初めて迎える大関・横綱対決。
昨日は何の気なしに大相撲中継を見ていたのだけれど、同級生で初顔合わせ…というところに、大いに引き込まれちゃった。
どちらも幕下付け出しデビューだから、中学校を卒業して前相撲から叩き上げられていた力士達にとっては、どちらも「大学卒の(以下略)」というレッテルはついて回るのだけれど、幕下付け出しデビューだからといって、即座に十両入りが確約されているわけでもなく、ケガなどで下位に低迷することだってよくある話。
ただ、いかんせん、おいらも相撲観戦の道に再びはまり込んでまだ数年…という若輩者、武州山のことを聞かれたら、「そんな力士もいたねえ」くらいの認識でしかない。しかも、「武州」というから埼玉か群馬の力士かと思ったらさにあらず、青森県青森市(旧浪岡町)出身だそうで。更に相手は琴光喜。下位力士には圧倒的な力を誇示するだけに、当たって砕けてナンボだよなあ…と思って見ていたら…。
右回しを取られて白房下に寄られ、こりゃもう寄り切られるのか…と思った土俵際、琴光喜が武州山に身体を預ける。堪える武州山。行司軍配は武州山に上がったが物言い。
ただ、どうやら行司軍配どおり、足は出ておらず、むしろ琴光喜の体位が死んでいたんじゃないかなあ…と思って見ていたら、行司軍配どおり武州山の勝ちと決定。
なによりも心が震えたのは、戦前に「無心で当たって自分の力を出し尽くす」といった通り、本当に無心でぶつかっていったこと。
俺達もこの年になると、これまでに多かれ少なかれいろんなことを経験してくるから、何事に対しても「無心でぶつかる」という行為をしなくなる年頃。
それを身体で表現して、勝ってしまうのだから大したもの。
しかも武州山、コメントがまたふるっている。
NHKのインタビューで、「一生の思い出になります」って…。・゜・(ノД`)・゜・。
いや、まだ思い出作りをしちゃあかんでしょ(笑)。
っていうか、放送席の舞の海さん。
「気持ちは武州山の方が若いですね」って…ww
昭和50年代前半の生まれだと、スポーツ界では立派にベテラン扱いされるご時世。
ベテランが、ベテラン相手に初顔合わせ、しかも同級生、格下で、大関を破る銀星を挙げるのだから、これはもうあっぱれ。
おいらもなんだか勇気をもらったぜ。
ありがとう、武州山。
俺も頑張るよ。
何を? 何かをだよ!!(←逆ギレ)
「一生の思い出」についてはアナウンサーからも突っ込まれてましたね(笑)
普段あまり日の目を見ることのない幕下以下の力士達にも、
色んなドラマがあるんだなあという事を感じる今日この頃。
つか先日福岡国際センターに観に行ってしみじみ感じました。
うーん、みんな頑張ってるなあと。
という事で明後日また観に行きますが、
今度は序の口から観戦予定。早起きしなきゃ(笑)
明後日なら、前相撲からご覧になると、より面白さが増すと思いますよ。
楽しんできて下さい。