久しぶりにBLのCDをいくつか聴いてます。
なかなか最近当たりがなくてですね。。。
だいぶ販売しているところも淘汰されているようで、いいのか悪いのか。ともかくよい作品をドラマ化してもらいたいものです。
エロだけでもつまんないし。原作面白くても演技が???だったらよくわかんないし・・・。
ものすごく久しぶりにこれは面白い、と思ったのが池玲文さん原作の
「≠(ノットイコール)」です。久しぶりにこれは!!と思いました。
キャスト様は末続果 : 野島裕史、 芦塚凉 : 鈴木達央
山野正之、同級生A、TV音声 : 若杉亨
芦塚真帆、女性A、見知らぬ女 : 宮川美保
老人、同級生B : 利根健太朗
中年男、テキヤ : 上村友二
果の母、女性B、電話音声 : 川名敦子
となっております。
《明日、俺は父親に呪いをかけた――――》幼少期に別離した父親との再会を果たした直後、突如22年前にタイムスリップした凉!
時は、バブル絶頂期の昭和。そして、そこには三つ年下の父・果がいた…!
慣れない環境と、現在へ戻れない不安から焦燥感を募らせる凉だったが、
透明な果の存在に癒され、その感情がやがて形を変えていく…。
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時空を超える話なんですが、主人公の涼は年齢そのままに過去に戻って行くわけです。そこで自分より若いときの父親にであう、と。
この父親を野島兄さんが演じられております。ということで、演じる幅がなんと14歳(!)から30代後半まで!野島兄さんの子ども時代もうそれはそれはかわいいので、ファンの方は必聴ですね。
よくよく考えなくても、普通にこの設定で物語をつくっちゃうと危ない父子の近親相姦なんですが、それがここまで時空を飛び越えてしまうと、そんなことどうでもよくなってきて、変なドロッとしたものがなくなり、純粋な愛情物語になってしまうから、摩訶不思議。池先生の、ストーリー上手いなあって思いますね。
孤独を抱えながら10代なのに一人で暮らしている果が、突然やってきた涼の存在に癒されて、だんだん惹かれていくさまがかわいいったらありゃしません。
涼の方も、実のところ自分の父親だとわかっているのだけども、この純粋な少年に惹かれてゆくのを止められない。
昭和の時代で話が展開するので、どこか懐かしい感じもして、いいなあって思いますね。(私が昭和な人なので。)
再び現代に戻り、二人が再会するシーン、ここも聴きどころですね。
涼の母と、果はとうの昔に別れていて果のほうは、涼のことをよく認識していないわけです。でも、ずっと昔に確かに惚れた青年がそのまま現れたわけだから。。。
う~ん。うまいなあ。
このうまい原作を、ほぼ野島さんと鈴木さんがしゃべりっぱなしで演じられておられます。二人とも演技が本当に上手なので、ぐいぐい引きずり込まれました。涙がじわっと何度もにじむ感じですよ。
やっぱり素敵な原作+演技力でドラマCDって完成するんだなあと再確認。
出せばいいてもんじゃない、やっぱりそう思うんだなあ~CDってさ。