崎谷はるひさん原作、2007/07/28発売の
☆きみと手をつないでを聴きました。
いや、満を持しての3枚組(笑)。
崎谷さんの原作が本当に切なくて大好きなもので、どう阿部さんが料理してくれるのか、楽しみにしておりました。
キャスト様は
神堂風威(鈴木裕):武内 健、兵藤香澄:羽多野 渉
仲井貴宏:森川智之,トラさん:宝亀克寿
麻衣:岩村琴美、タカシ:河野裕
となっております。
家政夫派遣をやっている兵藤香澄は、ホラー作家のところへ派遣される。
ところがそこにいた「神堂風威」はイメージとは180度逆の青年だった。
しかも世間をほとんど知らず、ひきこもりぎみ。
表現をする以外ほとんど何も出来ないという・・・。
びっくりするものの、彼の幼なじみで編集者の仲井から頼み込まれ、家政夫を続行することに。
ところがあんまり作家先生が可愛いもんだから・・・。
でも作家先生は実は仲井のことが好きなんではないかと思う香澄。
迷い迷ってもう彼からは離れようとするが・・・。
そんな感じです。
いや~
秀作でした。
実はキャストがAtisから発表されたときは大丈夫かね?!と思っていたのであります実は。
森川さんはともかく。
というのも武内さんが受で、羽多野さんが攻ってことで(笑)。
武内さんの受作品は数本聴いたことがあるのですが、若干CDドラマにはかたいかな~というイメージがあって。
声質は神谷さんをちょっとまろやかにしたような感じの声が持ち声のようですが、どうもアニメチックに作りすぎる作品が多くて(個人的に)うむうなこともあって大丈夫かな、と。
で、羽多野さんは大好きなんですが、なにせ若いし「大丈夫かい羽多野くん」と突っ込みを入れたくなるようなときがたま~にあって(笑)。
しか~し、杞憂でしたね。
ああ、武内さんってこういう使い方(失礼)をしたらいいのか~って納得。
もうなんにもしらない赤子のような精神状態から、だんだん現実を直視していく様子がものすごく良かったであります。
設定は27歳なのですが、相当子供チックな声を使われています。が、逆にそれが可愛い・・・。
大人が好物な私でも大丈夫でありました。
なにも知らない彼が(事情があるのです)切なくて切なくて。
だんだんと心を開いて行く様子がすごく素敵でした。
武内さんってばもうエロティック
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全開でしたよん♪
で、はーたのくん(笑)なのですが、成長しましたね~。
こう2枚組(とフリートーク時は言っています・・・3枚組になりましたが)なのははじめてだということで、相当大変だったみたいです。
というのもモノローグが2枚目までずっと彼。しゃべりっぱなしです。
しかし、低すぎず高すぎず、自然なトーンの羽多野さんの声はあったかみがあって耳にとても心地よいです。
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設定では25歳で、普通に健康で、でもちょっと不良で、だけどすごく純粋なところがある優しい青年。そんな役作りものすごく上手かった。
若いが故に(?)感情が暴走するシーンが結構あるのですが、そこも上手にこなしておられました。(
まるで普段とは別人^^;あたりまえですが)
いや~もうこんな家政夫いたら絶対雇う~~~~のに~~と勝手にひゃあひゃあいって聴いてました。
もうどきどきものですよ。
セクスィ
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な囁きや、強引
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な言葉や、そういうところも散りばめられていて、羽多野さんファンにはたまらんのでは。
(じゃなくてもたまらんのでは?!)
でも基本に流れている崎谷先生のあの切なさと笑いのバランスがすごく良かったでありますな。
いや、羽多野さんいいです。
そういや彼が注目されだしたのってAtisですよね。
受だと平川さんが攻めのあれとか
攻だと遊佐さん受けで注目だったあれとか(笑)
でもどんどん演技が上手くなっていて注目ですほんとに。
だって私はアニ横のパパ役ではじめて知ったくらいで・・・。
伸び盛りですな~
で、森川さんの役が一番難しいと思われるのですが、やっぱり貫禄ですな。
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この役が崩れてしまうと、全体の印象が無茶苦茶変わってくる(多分仲井が一番切なくて苦しい思いをしていると私は勝手に思ってます)ので森川さんのおちゃらけた部分とシリアスな部分が軽妙で、よかった~と思いました。流石♪
いやほんと二人の絡みもですね、もうなんちゅうか赤面するほどエロティックで恥ずかしくなりました(笑)。
天然な武内さんのボイスと、暴走系羽多野さんの
若干Sぎみなボイスがもうっ(笑)
2枚目までは切なくて切なくて胸が痛い感じでございました。
3枚目は正月のエピソードで、もう勝手にしてくださいなラブラブを見せつけられましたあはははは
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。
フリートークでは、私は初回版を聴いたのですが、森川さんが勝手に美女トークで妄想暴走していたのがおかしかったです。
で、後輩二人が役とは全く逆で、武内さんがクリアボイスで飄々としていて(まるで別人)で、そしてもちろん一番年下の羽多野さんが相変わらずぐだぐだ~ヘタレなところが相当受けました(笑)。
崎谷先生も納得なのでは?
やっぱりブルーサウンドシリーズ
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がすきなわしですが、これもなかなかよいできでござったなあ。
しかし3枚組一気にはじめて聴きましたわ・・・。
夏におすすめです。
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