KERC活動日誌

柏アーリー・リコーダー・コンソート
古楽リコーダーアンサンブルの日々あれこれ

教会での奉仕というか楽しみ(リコーダー演奏)

2009-12-02 05:55:06 | その他 
クリスチャンではないのですが、娘がミッション系の学校に通っている関係で
日曜の教会学校に行っています。

その教会で毎年、子ども達が演じるクリスマスページェント(キリスト降誕劇)があって、
私も讃美歌に合わせてリコーダーを吹いてお手伝いしています。
ページェントは、教会に来るクリスチャンではない人たちにも、イエスの生まれたときのお話をして
キリスト教の始まりがどんなだったかを伝えるための劇です。
劇の導入部分でバスリコーダーをソロで吹いたり、オブリガートをソプラノで吹いたり、歌と一緒に
旋律をアルトで吹いたりのお手伝いです。





今年もその季節が近づいてきて、そろそろ子ども達の練習が始まっていますが、クリスマスの4週前から、
毎週1本ずつ礼拝のときのロウソクの火が増えていくのを見ながら、街中の喧騒とは違う、
ほんとうのクリスマスを迎える時間(アドヴェント;待降節)を経験することもできて、よろこんでいます。

12~3世紀頃の聖書や讃美歌の古い写本に、羊飼いや天使、吟遊詩人たちがリコーダーを吹いている
様子が描かれていたり、教会でショーム(現在のオーボエの祖先)や弦楽器と共に演奏されている
リコーダーの彫刻があったりするそうで、これらの資料からは、リコーダーが歌の伴奏や声の代わりに
使われていたことがわかるようです。
いま教会のイヴェントで、歌と一緒に私が笛を吹いているのと同じように、数百年前も教会で誰かが
笛を吹いていたと思うと、感動ものです。

最初の頃は私一人が伴奏でしたが、5年あまり続けていると子ども達が大きくなって、バイオリンや、
フルート、クラリネットをやるようになり、少しずつ出番は減ってきています。
明日香先生のご紹介でKERCでも養護施設などでの演奏をしたこともあるそうですが、平日だと
なかなかご一緒できません。
将来的には、ボランティアで笛を吹くことも考えてみたいとは思っています。


ページェントをやるこの教会堂の設計により、建築家の先生が日本芸術院賞を受けられたという
すばらしい教会堂です。見上げる天井には、ノアの箱舟を模したという葉っぱのような形が。
はすの葉のような模様は、自然光が作るものです。いつも見上げてうっとりします。

  

1000人入るそうですが、ページェントの練習の合間にこそっと吹いたアルトリコーダー1本でも
とてもきれいに響きます。いつか、ここでちゃんと演奏をしてみたいです。

(tomo)
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