先週金曜日のコンサートに出かけました。
松戸駅前の喫茶店で、定期的に行われているクラシックに限定されないコンサートだそうです。
調律士の方が企画されているので、いろんな分野の演奏家の方を呼ばれているようです。
ソプラノ 井上由紀、 リコーダー 高橋明日香、 ヴァージナル 鴨川華子
こういう集まりには初めて行きました。お隣の方にお尋ねしたら、開演前の1時間、軽食をとりながら、
常連さん同士でくつろいで会話をし、そのあと1時間~1時間半くらいのちょっと短めの演奏を聴いて楽しむとのこと。
今回は出演者お二人を知っていたので、少しは気が楽でしたが、最初は溶け込みにくいかもしれませんね。
前にお座りになっていた老ご夫婦は、だんなさんが油絵を描かれているとのことで、鴨川先生をモデルに描かれた
とても素敵な絵のデジカメ画像をみせていただきました。
演奏中も小さなスケッチブックにささっとデッサンを描かれていたようです。
こうして、お話する方ができると、とても楽しい会に感じられてきます。
さて、演奏会は休憩なしですが、曲は4つのセクションに分けられていました。
★ リコーダーの楽しみ(リコーダーとヴァージナル)
パーチャム、フィンガーなどの3曲。グリーンスリーヴスの変奏曲が、自分も吹いたことがあるので楽しく聴けました。
★ シェイクスピアの劇中歌(全曲ソプラノ、リコーダー、ヴァージナルの協演)
シェイクスピアのお芝居の中で歌われる歌3曲。バードが2曲、ジョンソン。簡単な場面の紹介もしていただきました。
ソプラノの歌声を聴いたのは久しぶりでした。
バロック唱法というのはビブラートをかけない歌い方だと聞いたことがあったので、今回歌われたシェイクスピアの
時代(ルネサンス~初期バロック)もそうなのかなと思いますが、井上さんはきれいなビブラートで歌われていたので、
バロックの歌が専門という方ではないのでしょうね。
また機会があれば、バロック唱法での歌も聴いてみたいと思いました。
★ 女王が愛したヴァージナル(ヴァージナル)
ギボンズとバード3曲の計4曲。
チェンバロは楽器の大小にかかわらず、総称としてチェンバロと呼ぶそうですが、その中でも最も初期の
小さな楽器をヴァージナルというそうです。
エリザベス1世がとても上手に弾いた楽器だとか。鎧姿で馬を乗り回し、スペイン艦隊を破ったあのエリザベス1世が
一人でこんな繊細な楽器を弾いていたのかなと思うと、意外性に「ふーん」という感じ。
鴨川先生には明日香先生とご一緒に、何度か通奏低音つきのレッスンをしていただいたことがありますが、
演奏会は始めて聴かせていただきました。
先生のふわっとした雰囲気とその演奏に、いっぺんにファンになってしまいました。
鴨川先生の絵を描きたいと思われた方の気持ちがよくわかりました。
通奏低音の演奏者はコンサートのほとんどを演奏し続けることになります。
今回も明日香先生のリコーダーソロの1曲を除いてフル出演でしたが、終止ふんわりとした雰囲気で素敵でした。 (^^ゞ
ヴァージナルは、横幅1mちょっと、奥行きは50~60cmくらいでしょうか。
高音域は普通に聞くチェンバロと変わりませんでしたが、低音域はずいぶん違った音に感じました。
弦がとてもゆるく張られていて、太く短い音です。
楽器が小さいので、短い弦で低い音を出すために弦を緩めに張るのだろうかと、勝手に想像しました。
低音部はバラン、バランという感じ? 最初はちょっと粗野なと言うか繊細でないように聞こえましたが、
しばらく聴いていると、素朴な感じでいいものだと思うようになりました。
★ ダウランドの世界(ソプラノ、リコーダー、ヴァージナルのいろいろな組み合わせで演奏)
5曲。 イギリスのリュート奏者ダウランドが書いた愛の1曲がオランダまで渡り、あのファン・エイクが
リコーダーのために編曲した「さあ、もう一度」という曲を、明日香先生がソプラノリコーダーで吹かれました。
エイクの曲ですから、使われたリコーダーもきっとファン・エイクモデルでしょう。
4つの変奏曲になっているそうですが、「笛の楽園」とかでもそうであるように、最初はゆっくりしている曲が、
装飾で細かく分割されていって、とても早い演奏になります。
明日香先生の演奏が終わったとき、このコンサートで唯一、開場から、ふーっというため息がもれました。
リコーダーがこんなすごい演奏ができる楽器だというのを知ってもらえた、すばらしい演奏だったと思いました。
サロンコンサート、初めてでしたが、続けて行くと和やかで、ほんとに音楽を楽しめる演奏会なんだろうなと思いました。
また機会があれば行ってみようかと思います。
(tomo)
松戸駅前の喫茶店で、定期的に行われているクラシックに限定されないコンサートだそうです。
調律士の方が企画されているので、いろんな分野の演奏家の方を呼ばれているようです。
ソプラノ 井上由紀、 リコーダー 高橋明日香、 ヴァージナル 鴨川華子
こういう集まりには初めて行きました。お隣の方にお尋ねしたら、開演前の1時間、軽食をとりながら、
常連さん同士でくつろいで会話をし、そのあと1時間~1時間半くらいのちょっと短めの演奏を聴いて楽しむとのこと。
今回は出演者お二人を知っていたので、少しは気が楽でしたが、最初は溶け込みにくいかもしれませんね。
前にお座りになっていた老ご夫婦は、だんなさんが油絵を描かれているとのことで、鴨川先生をモデルに描かれた
とても素敵な絵のデジカメ画像をみせていただきました。
演奏中も小さなスケッチブックにささっとデッサンを描かれていたようです。
こうして、お話する方ができると、とても楽しい会に感じられてきます。
さて、演奏会は休憩なしですが、曲は4つのセクションに分けられていました。
★ リコーダーの楽しみ(リコーダーとヴァージナル)
パーチャム、フィンガーなどの3曲。グリーンスリーヴスの変奏曲が、自分も吹いたことがあるので楽しく聴けました。
★ シェイクスピアの劇中歌(全曲ソプラノ、リコーダー、ヴァージナルの協演)
シェイクスピアのお芝居の中で歌われる歌3曲。バードが2曲、ジョンソン。簡単な場面の紹介もしていただきました。
ソプラノの歌声を聴いたのは久しぶりでした。
バロック唱法というのはビブラートをかけない歌い方だと聞いたことがあったので、今回歌われたシェイクスピアの
時代(ルネサンス~初期バロック)もそうなのかなと思いますが、井上さんはきれいなビブラートで歌われていたので、
バロックの歌が専門という方ではないのでしょうね。
また機会があれば、バロック唱法での歌も聴いてみたいと思いました。
★ 女王が愛したヴァージナル(ヴァージナル)
ギボンズとバード3曲の計4曲。
チェンバロは楽器の大小にかかわらず、総称としてチェンバロと呼ぶそうですが、その中でも最も初期の
小さな楽器をヴァージナルというそうです。
エリザベス1世がとても上手に弾いた楽器だとか。鎧姿で馬を乗り回し、スペイン艦隊を破ったあのエリザベス1世が
一人でこんな繊細な楽器を弾いていたのかなと思うと、意外性に「ふーん」という感じ。
鴨川先生には明日香先生とご一緒に、何度か通奏低音つきのレッスンをしていただいたことがありますが、
演奏会は始めて聴かせていただきました。
先生のふわっとした雰囲気とその演奏に、いっぺんにファンになってしまいました。
鴨川先生の絵を描きたいと思われた方の気持ちがよくわかりました。
通奏低音の演奏者はコンサートのほとんどを演奏し続けることになります。
今回も明日香先生のリコーダーソロの1曲を除いてフル出演でしたが、終止ふんわりとした雰囲気で素敵でした。 (^^ゞ
ヴァージナルは、横幅1mちょっと、奥行きは50~60cmくらいでしょうか。
高音域は普通に聞くチェンバロと変わりませんでしたが、低音域はずいぶん違った音に感じました。
弦がとてもゆるく張られていて、太く短い音です。
楽器が小さいので、短い弦で低い音を出すために弦を緩めに張るのだろうかと、勝手に想像しました。
低音部はバラン、バランという感じ? 最初はちょっと粗野なと言うか繊細でないように聞こえましたが、
しばらく聴いていると、素朴な感じでいいものだと思うようになりました。
★ ダウランドの世界(ソプラノ、リコーダー、ヴァージナルのいろいろな組み合わせで演奏)
5曲。 イギリスのリュート奏者ダウランドが書いた愛の1曲がオランダまで渡り、あのファン・エイクが
リコーダーのために編曲した「さあ、もう一度」という曲を、明日香先生がソプラノリコーダーで吹かれました。
エイクの曲ですから、使われたリコーダーもきっとファン・エイクモデルでしょう。
4つの変奏曲になっているそうですが、「笛の楽園」とかでもそうであるように、最初はゆっくりしている曲が、
装飾で細かく分割されていって、とても早い演奏になります。
明日香先生の演奏が終わったとき、このコンサートで唯一、開場から、ふーっというため息がもれました。
リコーダーがこんなすごい演奏ができる楽器だというのを知ってもらえた、すばらしい演奏だったと思いました。
サロンコンサート、初めてでしたが、続けて行くと和やかで、ほんとに音楽を楽しめる演奏会なんだろうなと思いました。
また機会があれば行ってみようかと思います。
(tomo)