大きな家 監督 澄川嘉彦
”大きな家”にすんでいると感じることがあります。
実際のわが家は山奥のちっぽけな丸太小屋であり、お世辞にも大きいとはいえません。“大きな家”というのは小屋のまわりに広がっている森のことなのです。
前作の記録映画「タイマグラばあちゃん」の撮影のために岩手県のほぼ真ん中、早池峰山のふもとに棲みついてから十年になります。“タイマグラ”と呼ばれるこの開拓地はアイヌの言葉で「森の奥へと続く道」という意味だと言われ、人里から遠く離れた森にブナやトチ、ミズナラといった巨木が立ちならんでいます。
東京から一緒にやって来た幼い子どもたちは、幼稚園もなくテレビも映らないというあまりの暮らしの変わりように、最初はまわりの山を見ながら大声をあげて泣きました。しかし、いつのまにかチョウをとることに夢中になり野山をかけまわって遊ぶようになります。
都会から来た4歳と2歳の子が出会う生々しい自然―身近な虫に始まり、池に来るカエルやサンショウウオ、春になると芽を出す木の子ども、家の中に入りこんでくる野ネズミや迷子になった赤ちゃんウサギ―めまぐるく続くいろいろな命たちとの出会いのなかで長女がつぶやきました
「おとうさん、わたしたち“大きな家”にすんでるんだね」。
子どもたちにとって日々走りまわっている森のすべてがさまざまな命あるものと一緒に暮らす“大きな家”だというのです。山で暮らすということは、それまでほとんど触れあうこともなかった人間以外の“生きとし生けるもの”の存在を確かなものとして感じていくということでした。
わたしたちの生命はずっと昔から「つながってきた」ものですが、そのつながりをささえてくれているのは人間以外の生命たちです。“タイマグラばあちゃん”や子どもたちを見ていると、まわりの生命たちと「つながる」ことの楽しさや感謝の気持ちがあふれかえっているのです。
7年間にわたる撮影でカメラがとらえたのは“人間だけで生きているのではない”という明白な事実でした。子どもには「人間とほかの生き物」というような区別はありません。子どもたちにとって大きな家の仲間たちは同じ“生き物どうし”なのです。
人間が強大な力を持つようになった現在、ほかの生きとし生けるものたちとどのように共存していくことができるのか。“大きな家”というのは、わたしたちが暮らすこの青い星のことなのかもしれません。(チラシより)
ドキュメンタリー映画「タイマグラばあちゃん」でお馴染みの
澄川監督の最新作「大きな家」が完成し、まずはタイマグラ地区での
完成披露上映会が井上さんの渓雲荘で昨日行われました。
以前から3月末に完成予定だよ~と聞いてたので、楽しみにしてた作品で
昨日は映写機材を持って行って来ました。
久しぶりのタイマグラ
とは言っても、ゆっくりととどまる事もなく、紫波へ抜ける
ツーリングやドライブで通るだけでした。
早池峰山に夕日が沈んでいきます。
奥畑さんのところで軽い夕食をご馳走になり
7時からの上映会へ
タイマグラ地区の皆さんが集まり上映会の始まり
まずは澄川監督のご挨拶
タイマグラ地区は若い人が移り住んでて、子どもたちも多く
少子高齢化とはなんぞや!?平均年令が若い若い!
あ~…あの方はちほさんだ~と想ったけど
最近やたらヘタレな自分はご挨拶もできず…(^^;)
ちほさんのブログ→森の暮らし たいまぐら便り
勝手にリンクさせてもらってます↑<(_ _)>
上映会も無事終わり、渓雲荘で映画の感想などしばし歓談
その後は今晩の宿、奥畑さん山代さんご夫妻の営む山小屋フィールドノート
にて澄川監督、と日報の記者さんと薪ストーブを囲んで
美味しい山の幸と日本酒を飲みつつ、時間も忘れいろんな楽しい
お話しを聞かせてもらいながら、ほっこりとした時間をすごさせて
もらいました。実家も以前は薪ストーブでしたし、おふくろさんの実家
久慈の山根地区は、薪ストーブ&いろりの世界だったので
なんとも懐かしく、薪ストーブの優しい暖かさがなんとも気持ちよかった。
料理も日本酒も最高に美味しかったです!
山菜ピザ~!
サックサクの天ぷら
その他にも沢山あったのですが、ペロって食べてしまい
写真取り忘れ…(^^;)
楽しい時間はあっという間、寝たのは2時過ぎでした。
今日は朝8時半からのシフトなので、ゆっくりもできず…
朝食をいただいて、機材を積み込んで宮古へ戻り。
朝食は自家製ドイツ風パン、ハムと
特製ヨーグルト・ジャム(聞いたけど名前忘れてしまった)に最後は
美味しいコーヒーも入れてもらって、贅沢で大満足な朝食でした。
ゆっくりしたかったのですがホント残念でした
今度またゆっくりお邪魔します<(_ _)>大変お世話になりました。
なんだかホワンと夢のような一夜でした。
また必ず行きま~す、今度はゆっくりしたいです。
山代さんのブログ→タイマグラ『フィールド・ノート』からの便り
映画の感想はあえて書いてませんでしたが…
まずは一見下さい!
良かったですよ~!
シネマリーンで6月13日(土)~19日(金)の
1週間上映しますので、ぜひご覧になって下さいませ~