原田マハ「永遠をさがしに」

一度だけ本屋さんで見かけたけど、その後なかなか
出会わなかった一冊。
河出文庫というあまり聞かない出版社だったからで
しょうか？？
しかし、さすが都内の大きな本屋。
一発で見つかりました。

アート作家のマハさん、音楽にも造詣が深いんですねぇ。
描写がすごく美しいの。
枝から枝へとさえずりながら飛び交う小鳥のように。
きらめく水面をすれすれに泳ぐ魚のように。
と、表現したと思ったら、
清らかな小川の流れ、やさしく揺れて輝く木漏れ日。
ひなたでするうたた寝、読みかけの本をめくるそよ風。
なんて描写も。
文字を読んで、素敵な演奏を聴けた気がします。

世界的な指揮者の父とチェロ奏者の母。
母にチェロを教わりながら、演奏をあきらめた娘。
母が去り、父と暮らす娘。
そして新しい母？

親子の愛情、同級生の友情。
音楽に苦しめられ、音楽に助けられる。
辛いことがあっても音楽と素敵な仲間がいれば
頑張れる。
マハさんのお話はステキだね。


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