原田マハ「まぐだら屋のマリア」

安定のマハさんです。
見つけたらすぐ買っちゃう。

高級料亭に勤める紫紋。
ある事件をきっかけに人生の終わりの地を求め
あてもなくバスに乗る。
たどり着いたのは「尽果」
人生を終わらせるはずが、そこでマリアと出会う
ことで紫紋の人生は大きく動くのでありました。

マグダラのマリアは聖書に出てくる人なんですね。
聖書の内容はよく知らないけど、罪深い女という
意味で使われたのかな？
罪深い過去もありつつ、今ではマリア様のように
人を包み込む。

紫紋、マリア、丸弧、桐江。
それぞれいろんな過去を抱えているけど待ってて
くれる人、想ってくれる人がいることで、安心
できますよね。
他人の過去も大きく包み込んで癒してあげられる
ような存在になりたいなぁ。

この小説、ささやき女将を思い起こさせる事件
でしたね。
懐かしい。

今回も雪の白、菜の花の黄色など様々な色合いを
感じさせてくれる一冊でした。
マハさんの話に色合いを添えてくれる。
あとは料理。
文章でも美味しそうなんだもん。
凍み大根、食べてみたいな～。
自分も料理もうちょっと頑張ろう。


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