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「夜廻り猫」深谷かほる

2024年11月07日 | アニメ、マンガ レビュー

「夜廻り猫」2016/6/30

深谷かほる

いつだったか、深夜のNHKの番組を何気なく見ていたら

アニメが始まって

それが「夜廻り猫」の総集編だったらしく

どこか惹かれるものがあって、結局最後まで見てしまいました。

その後、ブックオフでコミックの1巻を見つけて購入して、じっくり読んでみたところ

涙あり、笑いあり、心温まるストーリーでした。

(実は繰り返し読んでいる)

 

「泣く子はいねが~~」。

涙の匂いのするところに現れる夜廻り猫の遠藤平蔵。

人助けに見えて、実はゴハンをごちそうになるという、ちゃっかりしたところもなかなか好いです..

遠藤が瀕死の子猫を拾って育てながら、なわばりも守り頑張る姿も感動ものです。

 

第26話の「家族」は、悲しいけれど、笑ってしまった。

横柄な夫と反抗期の息子を捨てて、猫を選んだ妻!

応援します!!

 

第33話の「一番いい時」も面白かった。

19才の青年が、職場の上司たちに「今が一番いい時だな」と言われているのに

本人はそう思っていない。

帰宅後、ふてくされて布団もひかず寝ていると

遠藤がやってきて、半額のおにぎり、Hな本、宗教の本など並べ、最後にマンガ本を置くと

「最終回読んでいないんだ!!」と青年が読み始め

遠藤がおにぎりを半分にして、大きいほうを青年にすすめるところなど

ああ、いい話だなあとしみじみ感じました。

 

第1巻あとがき編は感涙もので

都会の片隅で今日も頑張って働く人たちがいる..

必死で闘っている人がいる..

それぞれに事情を抱えながら今日も生きている...

それは、とても尊いことだと思いました。