縁側で日向ぼっこ

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「老いとお金」群ようこ

2023年09月26日 | 本 レビュー

「老いとお金」2023/4/24

群ようこ

久しぶりに群ようこさんのエッセイを読みました。

若いころは、仕事でいやなことがあると

群さんのエッセイを読んで元気をもらっていました。

 

しかしながら、この本は結構シビアというか、あまり読後感のいい話ではありませんでした。

昔から群さんの本を読んでいたので、実家問題は覚えていたんですが

新しく家を建てたとき、群さんにお金だけださせて

家の鍵は渡さない、群さんの部屋はないって(住むのは群さんの母親と弟さん)

いくら一緒に住まないからって、それはあんまりじゃないのって思った記憶があります。

 

そもそも群さんの母親は娘のお金を当てにして、電話口でえんえんと泣き続け

家が欲しいと訴えるところが、私だったら絶対ダメだ!

しかも分不相応の1億円の戸建てなんて...

なまじっか人気作家になったばかりに親兄弟にお金をたかられるとは...

 

この本のメインの話は、群さんがもっと年を取ったときに

実家の庭に小屋程度のものを建てて住もうかと考えたことがきっかけで

弟に確認しようと

「老後に実家の庭に小屋を建てて住もうと思うのだけれど、それだけのスペースはあるか」

とメールをしてみた。

すると返事は

「ふざけたことをいうな!」だった。えっとびっくりしていると、

「そんな勝手なことは許さない」

とめちゃめちゃ怒っている。

 

「勝手なことっていっても、私は、土地、建物、家屋の三分の二の名義を持っているんですけど。

そこはすべてあなたのものじゃないですよね。私にも利用できる権利があるのでは」

そう返信しても、

「ふざけたことをいうな」

というばかりで、全く話にならない。

もめにもめて恐喝とまで言われ、最初のメールから3年がたっていた。

 

その後友達の知り合いの不動産屋を紹介され、間に入ってもらうことができ

弟さんが群さんの持ち分を買い取るということで話がまとまった。

群さんが支払った分はだいぶ減りましたが、きちんと弟さんから振り込まれました。

今回のことは弟さんと縁を切りたいがためのことだと群さんは言っていたが

ここまで、兄弟仲って悪かったかしら?

まあ、元々鍵を渡さないとか、変だなあとは思っていたけれど

よっぽどお姉さんと暮らしたくなかったってこと?

何があったんでしょうかねぇ…

 

🐈🐈🐈

飼い猫しいちゃんが旅立って、

群さんは今までより狭いお部屋に引っ越されたようです。

お母さまも他界されたみたいですね...

 

「歳を取ったときに、いちばん大切なのは、お金ではなく人とのつながりなのではないだろうか。」と

最後の方で書かれているけれど...

そもそも人とのつながりってそんなに大切なのでしょうか?

いい人に恵まれていれば確かに幸せですが

今の世の中、結構みんな余裕がないし、人にかまってられないってこともありそう。

あと、お金は重要ですよ!いつ病気になるかわかりませんから!!