カタツムリの花ちゃんはそら豆ゴーストが大好き。
カタツムリのマイくんもゴーストが大好き。
花ちゃんをじっと見ていることがあります。
ゴーストを取られまいと威嚇しているようです。
にいにゃんと、ツムツムが教えてくれました。
ゴーストはカタツムリ一家とずーーーっと一緒に暮らしていて、その孫のマイくんだけを連れてこの地へやってきたのだと。
そうして四季折々の変化とともに幸せに暮らしてきたのだと。
ふたりは家族だからね!
でもキミは家族じゃないからね!
恋人ならカタツムリにしなよ♪
ふたりの間に入れないのね…
好きなひとに迷惑かけられないもの…
ホワイトデーにもらったおリボン、わたし、大切にする……
カタツムリはカタツムリと。
当たり前よね…
……カタツムリはカタツムリ以外を好きになってはいけないの…?
花ちゃんは涙が枯れるほど、いいえ、すっかり干からびてしまうほど悲しみました。
ゴーストは思いました。
いいえ、何も思うことができませんでした
自分を好きになってくれたひとがこんなに悲しんでいる。
でもカタツムリはカタツムリ同士がいいから間違ってないよね。
でもでもこんなに…
全身そのことだけでぐるぐるだったのです。
ですがふと
どうでもいいんじゃないだろうか?
カタツムリはカタツムリと。とか、豆は豆と。とかじゃなくて、
仲良しと仲良くしたらいいんじゃないだろうか?
そう思いました。
花ちゃんは動物。
そら豆ゴーストは植物。
(いえ、オバケですが)
そんなことどうでもいいのでは。
…ゴーストさん…
どうでもいい。
元気で笑ってくれるなら。
そんなわけで
今日も花ちゃんはここにいます。(お水で復元しました)
明日もいます。
明後日もいるでしょう。
ずっとゴーストのそばにいるのでしょう。
そら豆ゴーストが生まれたよ(前編)
そら豆ゴーストが生まれたよ(後編)